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・2012.07.11(水)

伊丹空港で時間調整している時に携帯がなる。事務所から新規相談の電話の件。急いでいるらしく直接依頼者に電話をいれることに。中古物件購入を検討していて、プロの目で見てほしいとのこと。スケジュール的に余裕が無かったので、翌日現場でお会いすることに。物件概要書と先方の希望がiPhoneに届く。目を通しながら羽田に向かう。

・2012.07.12(木)

夕方渋谷の現場で待ち合わせ。葉山から車で向かう。久しぶりの渋谷。いつもの通り人が多い。ほんとうにいつもお祭りをやっているようだ。早めに着いたので現場周辺を歩く。超繁華街と住宅街のエッジだ。住んでいる人もいる。働いている人もいる。遊んでいる人もいる。生きている場所だ。
しばらくして、依頼者と合流。不動産仲介業者も同行。現場に案内される。築40年以上経過した木造2階建ての住宅だ。依頼者の希望はリノベーションを行い、事務所に転用したいとのこと。私の役割は、不動産仲介業者に購入希望者にはプロの用心棒が居るぞという重しと、実際の物件状態の確認。価格の割に建物がくたびれて過ぎていないか。買い主にとって購入後不利となるような隠された事実が無いか。不信感たっぷりに現場内を歩き回り、仲介業者に質問をする。小一時間ほど現場確認をして現場から出ようとしたそのとき、どうにも1階の床が傾いているように感じた。iPhoneにレベルチェック用のアプリがあったので起動させ床に置いた。そのアプリはかすかに床のレベル不良をとらえただけで、特に問題になるような傾斜は表示しなかった。
もし、購入する場合は不動産売買契約時に立ち会うことも可能ですと伝え、その日は別れた。特別、その物件を気に入っているという訳でもなさそうであり、他にも検討している様子でもあり、あえてその物件に関して言及することはしなかった。その後、依頼者からもその物件に関しての問い合わせなども無く日々は過ぎていった。

・2012.08.28(火)
その後どうなったのだろうかと思っていた。ひとつきほども経った8月下旬、渋谷の物件は7月末に無事契約したのでその後の相談をしたいとメールが舞い込んできた。現場の再確認をさせてほしい旨返信し、翌週に施工者も同行した現場調査を行う予定とした。特別、依頼者の本気度を感じていなかっただけに意外な展開に少々驚いた。それと同時に、足の裏で感じた建物の傾きのウラをとるために施工者にレベルチェックの道具を用意してもらった。どうしても建物の不等沈下が気になっていた。



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