昨年末から関わっていた中目黒の飲食店が昨日オープンしました。その関係でばたばたしていてこの連載が滞っていました。そのお店のことはあらためて書きますが、2011.03.11に人生劇場が大きくかわってしまった一人の男が中目黒に新店舗を構えました。大きく好転する人生となることを祈っております。
この店主たくちゃんには、葉山でも協力してもらったことがあります。
http://vivid-style.com/archives/2011/10/post-944.html
・2012年11月30日(金)
本リノベーションの設計契約を結ぶ。前回記事の「リノベーション。渋谷No.4」の10月中旬から約1ヶ月強。クライアントは他複数の改修施工業者から提案を受けていた模様。その間、弊社も数度改修内容の提案を行った。リノベーションの設計、デザインは新築とは異なり予算が一体とならなければ具体的に採用するかどうかの検討は難しいと考る。計画によっては費用のかかり方が異なるため、弊社の計画提案にも予算をつけて提案していた。それは設計施工で承りますという意味と少し違い、設計見積りという意味で提案してきたが、その予算を作っている施工者も明らかにしていたので、クライアントは設計施工一体ととらえていたようだ。あくまでも弊社は設計事務所であり、弊社をプロジェクトのパートナーとして選択いただいた場合は、施工者を選択するための入札から業務ですと伝えた。弊社を選択するとと、施工者を決めることは別であることを理解いただき、晴れてパートナーとなることとなった。他の提案者には設計事務所はいなかった。クライアントと協議の上、早急に価格競争により公正に施工者を決めることとした。
・2012年12月3日(月)
早速、入札資料を入札参加業者に送る。それに参加してもらう施工者は、不動産業者からの紹介で既にリノベーション提案していたC社、防音工事で先に施工者として決まっていたN社、リフォーム専門のP社、そして弊社計画に予算をつけてもらっていたS社。その4社のがっぷり四つとした。見積もり内容は2種類。内部解体とその他の工事。二つに分けた理由は、実施設計を進めるために内部解体のみを先行させる必要があった。そのためにその他工事の入札日を待たずに、内部解体業者を決めて解体をだけを実施したかったのだ。
・2012年12月5日(水)
資料をメールで送るとすぐにP社から「内部解体の見積もりはできない」と返信メール。理由は翌日から社員研修のため人員不足で対応できないとのこと。これはその企業のトップが下した結論なのだろうか、一担当者の判断だろうか。たとえ価格が一番安く出てきても、最後まで責任ある仕事ができるかどうかはなはだ疑問だ。また、設計資料をデータ配信業者を通じて送っていたが、C社とP社がダウンロードしていなかった。C社に確認の電話を入れるも一日中不通で、今後プロジェクトを共にしていくには不安が残ると感じていた。相見積もりとはいうものの、見積もりを依頼した時点から意外とそのプロジェクトに対する姿勢や仕事ぶりというものは見えてくるものだ。価格が安いだけで施工者を決められない理由はそういうところにもある。
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