▼ -3.薪ストーブ の記事一覧

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今週初めの祭日月曜日、「葉山。木・風・海・空の家」にクライアント候補と見学に行く。先月クリスマス前、そのすまいのご主人と一緒に2シーズン目の冬を迎えるにあたって薪ストーブを設置した。一番お金のかかる煙突は新築時に用意しておいた。私の知る限り一番コンパクトで2時燃焼するタイプの薪ストーブをご主人が選ばれてご自分でネット購入した。薪ストーブのプロとしてやはり手弁当で設置したくなるのは当然だ。二人で設置を終えあとはご主人の健闘を祈ることにしていた。それから年が明け見学に行くと良い感じで薪ストーブが我々一行を迎えてくれた。ストーブのガラスがとてもきれいだったので聞くと掃除しているとのこと。とてもきれいだった。あれなら良く燃える火が見えるだろうとホッとした。

人は車を買う場合、雑誌を買いあさったりあらゆる情報に目を光らせてその車の情報を知ろうとするし、しかも試乗をして乗り心地を確かめる。薪ストーブの場合はどうだろうか。パンフレットを見たりするだけで決めてしまうことだろう。迷ったら車に置き換えてみると良い。どちらも燃焼システムによって稼働しているからだ。〜中略〜


■燃費はどうか?
リッター何キロで走るか。薪ストーブでは1回薪を入れるとどのくらい暖かさをキープしてくれるかどうかということ。オープンタイプの暖炉のように燃えさかるだけでは薪はいくらあっても足りないのだ。

■オートマかマニュアルか
運転しやすいオートマ(クリーンバーン)か、手間がかかるが燃焼効率の良い(触媒式)マニュアルか。使い手の性格で決めるのが良いかも。

■高性能エンジンであるか
暖炉などは大量の空気が入り燃えさかっていくが、薪ストーブの場合は長く火を持たせるように工夫がされている。単純に薪を燃やしてしまう1次燃焼タイプのものか、一度燃えた煙をさらにもう一度燃やす二次燃焼タイプのものかによって性能は異なる。さらに同じ二次燃焼タイプのでも触媒を使って完全燃焼させるタイプのものかでも異なる。触媒を使うものは熱効率が上がるだけではなく排気ガスもクリーンになる。後者になればなるほど高性能なエンジンを持っている車と同じことだ。

■スポーツカーか普通車か
ポルシェのようなスポーツカーに乗る場合、のろのろ走っていたのではポルシェの良さ少しも発揮出来ない。薪ストーブも同じで暖める部屋の広さによってグレードが決まる。大きな薪ストーブでちろちろ燃やしていても、小さな薪ストーブを無理してがんがん焚いていてもどちらもストーブに良くない。300Kcal/坪(佐山経験値)で換算して適切なストーブを使うのが良いだろう。30坪の家なら9000Kcal程度の出力がある薪ストーブがいいだろう。

■マフラーは?
マフラーは薪ストーブで言えば煙突だ。ひとつは曲がりの数。少なければ少ないほどよい。二つめはシングル煙突か二重煙突か。火災の危険性と排気効率だけを考えると二重煙突がよい。家を造るときにはじめから薪ストーブを入れる予定がある場合は最適な煙突の抜き方を考えてプランを造るのがベストだ。

これらのポイントを車に例えるとわかりやすいだろうが、適切にやると上手に使えば毎日使っても30年〜50年は使えるものだけに慎重に選んでみたいものだ。

ポール・キャスナー氏(ファイヤーサイド)の原稿を佐山が加筆減筆している。


本日、我がワークスペースの改装が終わりゆっくりと薪ストーブの火を眺めてみた。薪ストーブの火をじっくり見ることはほとんど無い。暖を求めてせっせと火をおこすのが関の山だ。いろんな意味で一段落ついたので、消えかかっていた薪ストーブの火をおこしながら、傍らに座り眺めていた。何ともいえない落ち着きがある。ぱちぱちと燃える火を見ていると全てを忘れることができるとでもいうのだろうか。今焚いているのはサクラ。ひなみちんちからもらってきたもの。熱いのだがストーブ庫内に手を入れて煙をつかむと良い香りだ。サクラの燃えるにおいだ。手が瞬時にして薫製になる。縄文弥生の時代からこの裸火に多くの教えをもらったはずだ。燃える火を前じいさんばあさんが子どもや孫に世の中のなんたるかを教える。それは昔話かも知れない。電気のない時代唯一の灯りを前に年長者が語る。今ではそんな時間の流れ方はないだろうな。TVゲームよりも良いコミュニケーションツールになると思うのだが…。扱い方によっては人間もろとも焼き尽くす。しかし、扱い方を間違えないように子どもにもしつけ身近に置くことで、温かい食事、昼間の疲れ、寒い日は心も温まる暖房、暗い夜は灯りにもなる。人間と動物の違いは火を扱えるかどうかだ。原始的でありながらこれを忘れてしまってはまっとうな人間にもどれない。オール電化と裸火のない生活。これはどう人間を変えていくのか今からしっかりと考えながら我々建築家が軌道修正していく必要がある大きな課題だと思っている。

当たり前だが、冬は暖かいすまいに限る。そして、夏は涼しい家に限る。できるだけ機械的な設備に頼らず。できるだけ、パッシブソーラーで。冬は太陽の直接熱取得(ダイレクトゲイン)。夏は日影とそよ風、木陰が一番。私の今までの体験が大きなきっかけとなって、私が設計するすまいはそんな自然によりそう暮らしを目指している。

そろそろ本格的に寒くなってきた。寒くなってくると、我々が設計したすまいの暖房はうまく機能しているだろうかと心配になる。熱い寒いは人それぞれでみな感覚が違う。設置した暖房あるいは直接熱取得がうまくいっているかどうか心配になるのだ。
なかでも、スイッチひとつでどうにでもなる暖房機ではない薪ストーブがうまくいっているかどうか気になるのだ。どのくらい薪ストーブを設置しただろうか。数えてみた。

・猪苗代のログハウス(最近連絡取っていないなあ。2台の薪ストーブは無事?)
・軽井沢の別荘(山から吹き下ろす時に発生する煙の逆流はおさまっただろうか…)
・清里原村の別荘(一昨年、やっとうまくつきあえるようになったと年賀状)
・小田原のアトリエ(薪ストーブじゃないが簡易ペチカ。ここも快適ですと年賀状)
・横浜の古民家改装(ポット式ストーブペチカ。その後不調なら連絡来るはず…。)
・茅ヶ崎のHさん宅(賃貸にした後、借り主はうまく薪ストーブ使えてる?ちと心配。)
・逗子のAさん宅(ご主人が器用なのでうまく焚けているだろう)
・横須賀のTさん宅(4シーズン目だ。問題なくやれているだろう。)
・鎌倉のOさん宅(薪の確保は相当量。使いこなしているので全く心配ない。)
・静岡のYさん宅(鳥の巣駆除から始まるのも慣れてきたと思われ。心配なし。)
・福岡のTさん宅(薪ストーブよりも、積雪による煙突倒壊が心配…)
・川崎のSさん宅(うまく焚けていると思われるが、床暖房との相性は…)
・葉山のKさん宅(夏にストーブ内で鳥がバタバタしていると…対処法を伝える)
・清里のMさん宅(ダイレクトゲインは申し分なし。薪ストーブも順調でしょう。)
・大井のKさん宅(シーズン前に不調時は連絡下さいと。便りがないので良い便り。)
・小田原のKさん宅(2シーズン目どうですか?のメールに返信無し。心配…)
・葉山のNさん宅(ダイレクトゲイン順調。しかし薪がないので心配…。今年は買う?)

我が家も含めると16件。それぞれ、設置当初は苦労があったようなのだが、2〜3シーズンを過ぎるとやりくりも慣れてくるようでSOSはほとんどない。とはいうものの心配になるがどうしようもないのだ。具体的に破損したとか消耗したとかの連絡もないし、概ねうまくいっていると思おう。

そういう我が家は昨年台風で煙突を破壊されてしまったので新しい煙突が付いている。火災保険に付いている風害の保険が適用されたので持ち出しは無し。おそらく我が家以外の15件の薪ストーブの煙突にはそんな被害もないのだろう。見積もり依頼が来ていないので。台風や雷などで、煙突が破壊された場合は火災保険で直すことができる場合が多いので、まずはこちらに問い合わせてみて下さい。遠慮せずに。


※年末年始の業務に関して

年内は、2005.12.29で業務終了します。
仕事始めは、2006.01.10から通常業務になります。
緊急の連絡は、携帯電話までお願い致します。

すっかり冬らしくなってきました。ここ1週間ほど、昼間でも外は7〜9℃程度、明け方は1℃くらいまで下がっているようです。
今年、薪ストーブにはじめて火が入ったのは、11/17でした。寒くなったので焚いたのですが、二日ほど焚いてそれ以降は暖かい日が続き、ほとんど焚いていませんでした。

本格的な冬の寒さがやってきた先週から、薪ストーブを連続運転しています。連続運転とは、読んで字のごとし、火種を絶やすことなく焚き続けることです。薪ストーブ内部から灰も出さずに1週間連続運転しています。この理由は、いろいろあります。

・低温で薪を焚き続けることにより、家全体を寒くない温度に保ち続ける
・そのことにより、薪の消費量を抑える
・また、家の各部分に熱を蓄える
・一度冷やすと暖めるのにエネルギーが必要
・冷たい水からお風呂を沸かすよりも、沸いたお湯の温度を保ち続ける方がエネルギーを使わないのと同じ理屈(どんな暖房についても同じことがいえるので応用可能)
・灰を薪ストーブ内部にためることにより、七輪状態を保つ
・七輪状態とは、炭の状態で灰の中で火が消えずくすぶり続ける状態
・結果、薪ストーブの耐久性を高める
・薪ストーブを高温で焚くことにより、各部位の老朽化を早めてしまう
・一番ひどいのは薪ストーブが割れる
・あるいは、部品が変形する
・パッキンが燃えてしまうなどなど

だいたい8時間ごとに、薪を薪ストーブ庫内の6分目ほど投入して、給気口を9割〜9.5割ほど閉めます。ですので、一日に3回ほど薪を供給するだけで低温運転が可能になります。これを毎日繰り返しています。我が事務所(兼自宅)は3階建てで薪ストーブは1階にあります。温度分布は、ざっくり1階20℃、2階18℃、3階16℃程度です。これで、自然対流が起きていないので寒さは全く感じません。また、8時間ごとに薪を投入していますので、明け方も室内温度は昼間と変わりません。

外出するときも薪ストーブをこの状態に保っておきますと安心して出かけられます。けっして燃えさかっているわけではなく、灰の中でくすぶり続けていますので安全な状態を保つことができます。ただ、外出している間にストーブの上に何かが落ちてくるようなことにならないように神経は使います。

毎朝、起きるときに寒くないので薪ストーブは大変ありがたく、優秀な生活道具だということを特に実感します。私の場合、薪の火を楽しむとか、癒されたいからとか、そんな理由で使ってはいません。単純にランニングコストを抑えつつ、快適な室内温度を保ち続けられるから愛用しているに過ぎません。ただ、芳香性の高い薪を使うことにより空間全体にオーデコロンを振りかけるような効果は多いに楽しんでいます。我が事務所には、犬社員・猫社員がおりますので、この薪ストーブによる芳香は特に威力を発揮しています。

2005年は11月17日が焚きはじめとなりました。
昼間は陽がさすと薪ストーブを焚かなくても過ごすことができました。

小森のこと。 小森は東北地方のとある村の中の小さな集落です・・・
食いしん坊、薪ストーブ、農業、保存食作り・・・に興味のある人であれば、読んで損はないコミック。

薪ストーブは、実用に優れた生活道具でありますが、日々の使い方に工夫と創意が必要になります。
その中でも、最も肝心な火のおこしかたについて私なりの方法をお伝えいたします。
薪ストーブは、前述した実用性の高いものであると同時に目的によっては趣味性の高い道具でもあります。
ですので、その扱い方は使う人や地域によって様々であり、自分にあったやり方を模索する楽しみがあります。
ここに紹介する私の着火方法については、自己流であり「とにかく火を熾す!」ことを第一にしている方法です。
はじめて薪ストーブと向き合う方や、うまく火が熾きないという方は参考にしてください。
(下の写真はクリックすると別画面で拡大表示されます。)

PECAN、Bakers Oven

ヨツール ストーブ 602

スエーデン製 ハンドール2型

ダッチウエスト/カナディアンAプラス

薪作って、割って、一年間乾かして、そして自分の家を暖めて、9つ目の冬を数えて、私ははじめて男になったような気がする。 薪ストーブが私の人生を変えたのがわかる。 自分の筋肉に訴えてみたことのない知識など、何の力もないことだと思うようになった。 考えてみれば当たり前のことなのだが、スキーの技術書を読んで、スキーが滑れないわけがわかった。 情報化社会というのは、みんな何も本当にはわからないくせして、みんなで知ったかぶりをしている社会のことだってことがわかった。 本当に必要なのは、自分の眼と心と筋肉で学んだ知識だ。 映像や文字は全てただの記号にしかすぎない。 世界は神秘に満ちている。
▲『薪ストーブの本』田渕義雄 著・訳より

1,最下階に置く
  〜薪ストーブは、実用的な暖房器具なので建物の一番下の階に
   設置したい。癒しの効果もあるので、一番長くいる部屋に
   置きたいところだが、それが最下階でなければ、実用性を
   優先して、炎を見る癒しの効果よりも暖房器具としての
   実用性を優先するべきである。
   都市型住居では、2階居間とする場合が多く、そんなときは
   薪ストーブを優先し、1階居間案を検討する。

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この「薪ストーブの会」の建前は、自然生活主義を実践することです。
会といっても、堅苦しいものではなく、「薪ストーブを持っている人たちの情報交換の場所となれば」というような軽い気持ちで発足しました。
本音は、薪ストーブを使っている人たちの最大関心事である、薪の入手ということに関して、情報をネットワーク化したいということです。

従いまして、薪ストーブを使うとか、自分の家で焚く薪を集めるとか、ごくごく個人的かつ私的かつ趣味的な楽しみごとが、ベースとなっていますので、社会的に有意義ですごく立派な会でも何でもありません。
しかし、薪がでた情報をつかんだのだけど2年ぐらい先までまだあるし、とか、一人で行くには多すぎるほどある、とか、そういうもったいない話を薪ストーブの会で共有できれば、産業廃棄物処理場へいってしまうだけの木々達のさいごの供養をしっかりできるのではないかと思うのです。

また、これから薪ストーブを使ってみたい、とか、どういうものなんでしょう、とかの質問や疑問などにも会員のみんなで応えていけるようになればという気持ちもあります。
以上が主旨ですので、特別に会費や会合などは、今のところ何も考えておりません。運営していくうえで必要になれば、その時点で会員の皆様と検討したいと考えております。

そういうような主旨であるということを理解されたうえで、入会したいと思われた方や質問などがある方は、当事務所内の「薪ストーブの会事務局」鈴木までメールを送信してください。
なお、この薪情報は、やむを得ず山を切り開き道路を整備することになったために出るものや、住宅地開発で出ることになったものから、建築現場から出る廃材情報までといろいろなケースがあります。
ケースごとにいろいろな条件や規制がありますので、基本的に会員になっていただき、身元がしっかりと判明している方のみに情報を開示していこうと考えおります。
入会ご希望の方は、住所・年齢・性別・勤務先・連絡先などをご記入のうえお申し込みください。
お待ちしております。

代表:佐山希人

薪ストーブの会がメーリングリストになりました。
「薪ストーブの会」ML会員募集中です!
薪ストーブって、使ってみたいと思っている人や実際使っている人が以外と多いものです。
山小屋を持っている人なら、たいてい使っているようです。
薪ストーブのあんな事やこんな事をいろいろお話ししませんか?
ML会員の申込みは、住所、氏名、連絡先、自己紹介文を添えて下記までメールを入れてください。
(住所、氏名、連絡先等の個人情報は、公開いたしません。トラブル回避のためにこちらで管理させていただきます。)

申込み宛先:鈴木まで kasumi.s@mac.com 

お待ちしております!

1、絶対に火事を出さないことを誓います。

1、近隣に迷惑をかけないことを誓います。

1、薪は、木の最終活用手段と考えます。

1、従って、薪をむやみに燃やさないことを誓います。

1、やむなく、捨てられる木を供養することを前提とします。

1、薪情報は、会員で共有します。

1、家族の同意と理解の上、自分の責任で行動します。

1、煙のにおいは、自分のにおいと誇ります。

以上

クマコラム
20000531

昨夜、突如として始まった「薪ストーブ談義」。
クマが開催している「薪ストーブの会ML」。
話題は、煙突の抜き方、犬の抜け毛でセーター、常設サウナ、蜂の子、ザザムシ・・・。
テンでバラバラな話題はつきることなく、昨夜だけで、38レスポンス!
MLという会場は、一時、チャット状態に!

以下は、クマの煙突の抜き方に対する投稿文です。
薪ストーブという切り口で、いろんな話題が沸騰中です。
薪ストーブを持っていても、持っていなくても、参加は自由です。

///薪ストーブの会MLから///

煙突からの熱を有効に2階に持っていこうと思うのですね?
その考え方は、一理あります。いいと思います。
チビサモたちがいた吹き抜けの部屋の上に換気扇がありましたっけ?
その換気扇から熱を2階の部屋に取り込んでいるのですか?

もしそうだとしたら、開口部を造ることでかなり、自然に対流することになるでしょうね。
ただし、この代償に煙突掃除を家の中でやらなければならないことを覚悟しなければならないでしょう。
そのことさえ、自分で納得できれば、いい方法だと思います。
まあ、初夏に家の中にいっぱい新聞紙を広げて、年に一回の煙突大掃除真っ黒ッけっけをやればいいことですので、それもいいですが・・

ただ、もう一つ失うモノもあります。
せっかくシングル煙突ヨコ抜き派おおもうけの「木酢液」が採れなくなることです。
Hさんの外の煙突の下に黒く垂れ落ちている汚れがあったでしょう。
(エアコンの室外機のところに)
あれは、炭を作るときにできる副産物の「木酢液」そのものなのです。

薪の樹液が気化して、煙突から出ていく途中でシングル煙突に冷やされて、液化したモノが垂れてエアコンの室外機を汚しているのです。

クマハウスでは、毎冬、それをバケツでしっかりと受け止めて、基礎のまわりや屋根上の畑にまいています。
基礎まわりは、原液を使ってシロアリ予防材。
(普通のシロアリ駆除剤は人体犬体に悪いので使っていない。)
畑は、原液を1000倍ぐらいに薄めて肥料。
結構重宝しています。

自然界って、結局サイクルしているのだなぁと感心しております。

クマコラム
20000515

5/13〜5/14、薪ストーブの会の第1回オフ会を敢行した。
全国に散らばっているメンバーのうち、東日本地区のメンバーが集まった。
薪ストーブの会、総勢10名ほどのメンバーのうち4名が集結した。
(軽井沢、葉山、栃木)
天気は、良くなく、雨の中でのハードなキャンプとなった。

しかし、オフ会って、不思議なものである。
一度も会ったことがないのに、会った瞬間から、すでに同じ情報を共有しており、突然会話が成立する。
しかし、はじめて会うのだから、ちょっと恥ずかしい。
MLの世界では、テキストによるコミュニケーションだけでも、性格がにじみ出てくる。
実際に会うと、バーチャルな性格が、リアリティに変わる。
薪ストーブの会MLに参加しないと絶対に出会わなかっただろう、点と点。

いろいろと世間話をしていて、「やはり」と納得する共通点があった。
軽井沢君は、鉄道マニアからバイク野郎そして今は、ログ野郎。
栃木さんは、むかし山女(山に登るという意味、けっして化ではありません。)。
葉山つがいは、野外ルンペン生活好き。
みんな、共通点は、「アウトドアが体にしみ込んでいる」ということだった。
結局、薪ストーブをいじることで、家の中に「アウトドア要素を引っ張り込みたい」ということだろうか。

少数精鋭、4人で火をつくる。
何も言わなくても、勝手にそれぞれ、なれた手つきで、火をいじりまわす。
「火の付け方は、こうでなくっちゃ!」とか、
「いや、こうだ!」とか、
裸火作法上のことで、けんかになるかと思われたが、そんなことは全くなく、静かに黙々と裸火をいじり回していた。

クマコラム
20000413

今、クマが主催している「薪ストーブの会」MLでルンペンストーブの話題がでている。
北国のある年齢層以上は、懐かしい記憶があるに違いない。
ちょっと、検索エンジンで「ルンペンストーブ」を探ってみた。

明治初期〜開拓使が洋風建築とストーブ使用を奨励 明治中期〜都市部で鉄板製薪ストーブの普及始まる 明治後期〜大正期農漁村にも薪ストーブが普及 大正中期〜国産の投げ込み式石炭ストーブの使用が一部で始まる 大正末期から昭和初期〜国産の貯炭式ストーブが相次ぎ登場 昭和初期〜ルンペンストーブの普及始まる 昭和中期〜石油ストーブへの転換進む

セントラルヒーティングと防寒住宅が普及した現在は、欧米のように家全体を適温に保つ暖房がふつうになった。
その欧米ではセントラルヒーティングの家にも暖炉があることが多く、日本の床の間のような、家の中心的な場所になっているという。
しかし、道内の家にはまだ、かつての熱いストーブに代わる団らんの象徴がない。
めいめいが個室で過ごす時間も増え、「家族のきずなが希薄になったようで、何となく寂しい」と口にする人もいる。

函館市にある薪、ルンペンストーブの専門メーカー、大和金属には「工場がマスコミで紹介される度に、薪ストーブの使用経験がまったくない人からも直接、注文がくる」(高岸良明社長)という。
コークスストーブを販売する鉄原札幌営業所の岡田勝也所長も「コークスストーブは遠赤外線の柔らかい暖かさが持ち味。一度使うとファンになる人が多い」と話す。

懐かしいストーブの一部になお人気があるのは、快適な暮らしに物足りなさを感じる人がいることの現れではないか。
「居間でストーブを囲む団らんの陰には早朝、石炭の灰を捨て、着火する主婦の苦労があった。昔に戻るのではなく、あのころの北海道の暮らしの良さをどう再現できるかだと思う」
と、元道開拓記念館事業部長の矢島はいう。

クマも同感。
最近、薪ストーブや囲炉裏に関心を抱く人は多い。
高度成長期以降、家庭団らんの中心が、裸火からTVに変わったコトへの無意識の危機がそうさせているような気がしている。
裸火の前では、誰でも素直になり、無言のコミュニケーションが成立するのだ。
TVの前での無言の家族崩壊とは違う。
裸火には、力があるのだ。

はじめて、薪ストーブ・コンサルティングの老舗「長野総商」の小林さんにお会いしたのは、昨年の夏だ。
しかし、その3年ほど前から関係があった人だった。
当時、軽井沢で別荘を建てたいという方の設計をすることになり、工事業者を捜していた。
古くから知っている東京深川の長谷川萬治商店(通称ハセマン)という材木問屋さんの知り合いにネットワークをたぐった。
ハセマンさんも薪ストーブを扱っており、その仲間に長野総商さんがいたのだ。
ハセマンさんからの紹介で別荘「軽井沢。木・風・アウトドアダイニングのある家」は無事竣工した。
竣工後のメンテナンスをしてくれる業者さんを紹介してもらいに昨夏、長野総商の小林さんを訪ねたのだった。

クマコラム
19991229

2000年は、木と土と裸火の再認識元年なのだ。

先日、仕事でビジネスホテルに一泊した。
翌朝、のどがからんからんに乾ききり、ぐったりとカラダがだるい中、目が覚めた。
最新のコンクリートボックスと空調設備機器の中で快眠できず、ぐったりとしてしまった。
無垢の木々と薪ストーブで生活しているクマにとって、そこは最新機器地獄だったのだ。
体感するとあらためて自然素材の良さがしみじみ伝わってくる。

コンクリートや鉄が建材に使われるようになってたかだか数世紀。
木造と焚き火を主としたライフスタイルは、縄文弥生の竪穴式住居から始まって数万年。
コンクリートや鉄の現代建築は、歴史の中では数%にしかすぎないのだ。
それに家電製品や空調機器が蔓延し、現在では目に見えない電磁波地獄が我々を取り巻いている。
網の目に張り巡らされたコンクリートの中の鉄筋が、電磁波とどう関わっているのか考えただけでもぞっとする。
電磁波を押さえているのか、増幅させているのか、見えないだけに恐いモノがある。

むかし、子供の頃、林間学校で大きなキャンプファイアーを取り囲み、肩に手を回しみなで歌っているとなぜか涙と感動がこみ上げてきた。
今でも、自然の中で焚き火を前にすると語らなくてもしみじみと豊かな時間を過ごすことができる。
Y2Kで、薪ストーブや炭が売れているらしい。
暖をとる機能性だけでこれらを評価再認識するのは、もったいない。
裸火は暖をとり、かつ調理するという優れた機能を持つだけではなく、心身共に癒してくれる最も優れた「癒しのともしび」なのだ。
縄文弥生の時代から。

利便性と経済性と機能性を最優先で追求した結果が、現在のライフスタイルとなっている。
そこには、人間の持つ本能充足、人を含めた生態系の維持、神が宿るモノの大切さは、まったく無視されている。
本能がどんどん削ぎ取られ、周りの環境を破壊し、モノが使い捨てられる時代は、もう未来がないのだ。

2000年は、やはり、木と土と裸火を基本とした神々が宿るモノづくり元年としたい。

クマコラム
19991224

ここしばらく、ご無沙汰でした。
朝から晩まで都内で打ち合わせの連続。
葉山の山ヨコ海そばにひっそりと生息していると都内はこたえるのだ。
何でこんなに人がいるのかと思ってしまうほど殺伐としている。

今日は、クリスマス・イヴ。
いつも思うことなのだが、クリスマスから正月休みが終わるまでがとにかく早い。
実際には、10日ほどの日数があるのだが、1月5日頃になると「えっ!もう?」となる。
今年は、1900年代の終わりであり、特別な年末なのだろうが、やはり足早にすぎていくのであろう。
そして、2000年の朝にはナニが起こるかわからない。
不謹慎かもしれないが、ナニが起こるのかとわくわくするのも事実なのだ。
どんな人災が起こるのか、薪ストーブと囲炉裏に火を入れて、世の中の様子をうかがうのだ。

クリスマスといえばローソクに灯がともる。
普段の日常生活ではあまり裸火を見る機会がなくなった。
くらい静かな夜にローソクの火を眺めるととても幻想的な気持ちになる。
ホンの30年ほど前では、裸火は家の中に日常的にあったはずだ。
炊事、団らん、暖房、いろんな場面の中心に存在していたはずだ。

今では、電気、ガス、灯油に替わり、裸火を扱う必要がなくなった。
便利になったと同時に火の求心力、恩恵を感じることが少なくなったのも事実。
リビングの求心力はTVがとってかわった。
最近、薪ストーブや囲炉裏の求心力(裸火)の求心力を再認識するかたが増えている。
住宅の設計に是非取り入れたいという依頼が多い。
裸火愛好家のクマとしてはうれしいかぎりだ。

今晩クリスマスケーキのローソクをしみじみ眺めて遠い過去に思いを馳せてみよう。

クマコラム
19991114

薪ストーブを使ってみたいという人はけっこう多い。
先日、これから設計が始まるHさんと一緒にある工務店がたてた家を見に行った。
その家に近づくと玄関先に薪が積んであった。
クマとしては、俄然、親近感がわいた。

家の中に招かれると真ん中にちょんとすまし顔のモルソーがいた。
知っている人は、知っている薪ストーブのブランドのモルソーである。
おしゃれな薪ストーブである。
ご主人も奥様も函館出身とのことだった。

クマも小さい頃から石炭ストーブで育ったので裸火が体になじんでいる。
その家の主もエアコンはいやで、やはりストーブが一番なのよねと言っていた。
身体で本物の火を知っているとやはりやめられないのだ。
薪ストーブ談義に花が咲いた。

一緒に行ったHさんも本気で薪ストーブにしたいと言いだした。
クマから勧めることはしないが、お客さんが付けたいというのは拒まない。
なぜなら、本当に暖かいが、本気でつきあわないとたいへんだからである。
日頃の扱い方は、なれてしまえばなんて事はない。
何がたいへんって、薪づくりがたいへんなのである。
肉体労働は、慣れてしまうことはない。
いつまでたってもたいへんなのだ。

しかし、本物の暖かさと心地よさが身体でわかれば、薪づくりのたいへんさも楽しみに変わる。
楽しみに変わらずに投げ出してしまう人も結構いると聞く。
だから勧めることはしない。
ただ、良さはしっかりと伝えたいのだ。

クマコラム
19990330

薪ストーブ。自然を遊び場にする人に愛好者が多い。
自然は身勝手な人間をもて遊ぶからうかうかしてられない。
自然の仕業は偶然ではなく必然で起こる。自然は人間の仕業を浄化し活性化もする。
喧嘩したって雨が水に流してくれる。
人間関係がぬかるんだって天気になれば地が固まる。
風が吹けば桶やは儲かる。
いいことばかりではない。
共生は対峙してお互いに理解を深め共に生きる関係をいう。
寄り添いなれ合うのは寄生。
自然との共生。言うのは簡単だ。
薪ストーブ、単なるロマンチックな道具ではない。
今を直視し今何をすべきかを真剣に考える思想が日々の骨折りを癒してくれる。
明日の子供達の遊び場が無くならないためにはと生活を楽しみながら考えている。
化石エネルギーが尽きたときに生き抜く子供達をつくるのは私たち大人がやらなければならない必然からだ。
でも薪ストーブは理屈抜きに暖かく、楽しい道具である。

ハルコラム
19990311

春がくると暖かくなるけど、いいことばかりじゃないんだよね。
大好きな薪ストーブが使えなくなるんだよね。でもね、暖かい時期にも薪はあつめなくちゃいけないんだって。
薪ストーブを使うようになると目が「薪探しの目」になるの。道で薪がおいてあるとうれしくなっちゃう。
それは「薪を捨ててある」ということなんだって。捨てるんなら春呼がもらうけどな。

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