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今夏竣工、Sさんの現場での出来事。

「白い家にしたい。木がいっぱいの家は好きではありません。このような家は好きではないのです。(と、自邸に案内したときに言われた言葉がとても印象的だった。)」という建て主から。「白い家。には白い壁と白い木があっていいのです。白い家=木がない。のではないのです」と。私はとても落胆。それは1年以上もお付き合いしてきて、そんな根本的なことが理解できていなかったのか。設計者は建て主の用心棒。すまいをつくる上で絶対に失敗させませんよ。と豪語してきた自分が情けなくなった。

私は設計者の自分を前面に押し出すよりは、建て主の意向を最大限引き出すタイプ。(反論があれば大歓迎!)私は、Sさんの求める方向性を充分に理解していたはず。そうでなければ設計料をいただけない。私の趣味嗜好でデザインしてはいけないと思っている。にもかかわらず、私の判断にNGが出てしまった。建具は空間全体になじませて白いモノをデザインしていた。それが最終段階で建て主の意向と異なっていたらしい。困惑した。困惑している理由もお話しさせてもらった。その過程で、ラワン材の話が出た。私はラワン材は使いたくない。狂いにくい、素直。とても便利な材料で、高度成長期からずいぶん使われてきた。50年前からベニアといったらラワンベニアだった。しかし、そんな便利な材料なので商社はどんどん輸入した。仕入れ元は東南アジアだ。日本でのラワン材消費は東南アジアを枯れさせた。目がつんでいて狂いが少ないということは、数十年年月かけて木が育ってきたということ。簡単には再生できないのだ。だから商社の餌食にされているラワンではなく、再生速度が速い針葉樹を使いたいと思う。もちろん、そんなことは建て主にいちいち説明しない。なぜならば、建て主にとって本質ではないからだ。建て主は一生に2回から3回くらいしかすまいを造らない。私は年に5回くらいすまいを造っている。おそらく私が死ぬまで150件くらい。造る側のモラルなのだ。それは建て主に強要しない。強要しないがラワンは使わない。だから、ラワン材は現場にいれない。...なのだ...。

白い家の解釈違いのSさんから、「そういうポリシーを聞きたかったんです」と。とてもうれしかった。しかし、本質ではない。その意味は私の中に内在していることであり、それを前面にだすと「健康住宅です!」みたいに詐欺っぽくなるからやりたくない。あくまでも、私一個人の建築家としては、建て主の用心棒でありたいし、それを喜んでくれる建て主とともにすまいを造っていきたい。けっして「私はラワン材を使いません!」をスローガンにしたくない。しかし、使わない。これが、私なりのやり方なのかもしれない。

で、結局木がいっぱい見えてくる白いすまいになりそう。私自身の方向転換が少し遅かったのかもしれない。Sさんが住み始めて喜んでくれることを祈っているだけだ。少し、私の頭が固くなり始めていることを危惧しなければなるまい。

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経済と環境は対立する。

//////中略//////

簡単な例で説明する。経済統計は要するに花見酒の経済なのである。八つぁんとクマさんが樽酒を二人で担いでいる。八つぁんが手持ちの十文をクマさんに渡して、酒を一杯飲ませろという。クマさんがいいよと言う。次にクマさんが、八つぁんからもらった十文を八つぁんに渡して、オレにも一杯飲ませろという。これを続けると、樽酒がいずれなくなる。経済統計はしかし、それでつじつまが合っている。収入と支出の釣り合いは、見事にとれているからである。自然と経済の関係は、これなのである。そんなことは、江戸時代の人だってよくわかっていたから落語になっているのである。

環境を問題にする人たちは、樽酒の量を問題にしている。だから、「自然が失われる」という。経済を問題にする人たちは、金のやりとりを問題にしている。環境を守れというと、経済はどうでもいいのかという反論が生じる。これは問題を取り違えているための誤解である。

お金は数字であり紙である。それが実体でないことは誰もが知っている。経済活動には、その意味で虚と実がある。花見酒でいうなら、十文のやりとりは嘘で、酒が減るのと、八とクマが酔っぱらうのが実である。極端に単純化するなら、経済とは十文のやりとりを指し、酒の減少とは資源のことであり、八とクマが酔っぱらうことは人が生きることである。つまりグローバル化した経済とは、地球規模の花見酒である。

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最近、よく言われることに、家電を省エネタイプに買い換える方が古いものを使い続けるよりお得というのがある。
なかでも電気料金の2割を占める冷蔵庫はものによっては10年前と比べ、電気代が年間約22,200円(税込)も節約できるらしい。
いま、我が家で使っている冷蔵庫に不満はないのだけれど、どちらがお得か計算してみた。

いま、我が家で使っている冷蔵庫は96年製の
東芝冷凍冷蔵庫「収納名人シリーズ」GR-KH45M

これを、ナショナル ノンフロン冷蔵庫 NR-E461A
と比較してみる。

■東芝 GR-KH45M
 年間消費電力量 576kWh/年
 年間電気代13,248(円/年)

■ナショナル NR-E461A
 年間消費電力量  150kWh/年
 年間電気代 3,450(円/年)

年間9,798円の差がついている。
ナショナル NR-E461Aは、現在130,000円程度で販売されているようなので約13年後にトントンになる計算となる。
もちろん、ノンフロンという違いは大きいが、東芝の冷蔵庫が当時としては省エネNO.1だったらしく、期待したよりは差は小さかった。
我が家の場合は、このまま使い続ける方が財布にはやさしいようだ。
地球にはCO2が減らせる方が安いのか、古い冷蔵庫はゴミになるだけなのか、リサイクルはどの程度進んでいるのか、やはりノンフロンか・・・???

■家電の年間消費電気代チェックをしてみよう〜

●省エネ性能カタログ(家電製品)
過去10年ほどの電化製品について、品番ごとに消費電力がカタログ化されていて比較しやすい

●ナショナル買い替えエコ診断
簡単に家電の種類と年数でエコ診断。ケイタイ版もあり。

●東京電力の省エネ術
 

「Co2減らそうリレーブログ」というサイトがあります。
チーム・マイナス6%のチーム員によるリレーブログです。
当社も、2005年7月4日、法人としてチーム・マイナス6%に参加しました。

先ほども、車を降りるとでっかいスズメバチに出会ってしまいました。
今年も昨年に劣らないでっかい台風が来るようです。
でっかいことはいいことだ!なんて言っていられなくなりました。
どうも、本当に地球がおかしくなりかけてるのが実感することが多くなってきてますね。
自分ができることを確実にやっていこうと思っています。

「すだれって すごい!」2005年06月30日 木之内美保さん
のリレーブログに共感したので、いつも私がここで書いていることをコメントしました。
みなさんも一緒にできることをはじめてみませんか?

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クマコラム
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瞬間の迷路をたどれば
どこを向いても
新たなスタートばかりで
ゴールが見つからない

地平線まで歩いていったら
そこにもまたひとつ
意外に思えるけど
気がつけばいずれも承知の事実

〜略〜

ゴールを見つけられずにいるけれど
こちらか、あちらか
道はふたつにひとつ
進むべき方向はひとつ
熟慮するもよし
さっきの曲がり角で

「エニウェア・イズ」(エンヤ)から

アメリカ?環境ホルモン禁止
オーストリア?塩化ビニールのおもちゃ、プラスチックそのものの販売を全面禁止
オランダ?環境ホルモンをやめるよう要請
ベルギー?塩化ビニールのおもちゃは避けるよう(自主的に避けている)
デンマーク?おもちゃで口にはいる可能性のあるものは市場から引き上げるよう勧告
日本?【緊急に排除すべき理由はない】
まともですか?恍惚の人ですか?(^O^)これエリートです。こういう事を言う人は「いのちよりお金が大事」「未来より目先が大事」「環境より経済が大事」「子供達よりビジネスが大事」それを国民が望んでいる。

●文部省は環境ホルモンの溶け出す食器を4割の学校で使っていると発表
→でも、「まだ、十分な証拠が出ていない」と言って、「それをやめなさい」という指導はしていない。

☆でも、はっきり十分な証拠が出ている。ネズミの実験とかいろいろな実験で、世界で証明されている。
(だから、環境ホルモン・環境汚染として厚生省が発表している。)にもかかわらず、文部省はやめろとは言っていない。

これは、高木善之氏による「地球村講演会」の一部のレポートを、神奈川県在住の尾上仁偲氏が
Macrobiotics Mailing Listに投稿したものを、許可をいただいて転載するものである。

坂本龍一さんのHP(http://www.sitesakamoto.com/diary)→   から

申し訳ありません、坂本さんにも尾上さんにも許可をいただいていません。
ただ、しっかりと熟慮しながら歩いていきたいと思う気持ちがあるので転載しました。
後日報告する予定でおります。

クマコラム
19991125
「間伐材を使って」と朝刊3面に出ていた。
森林機能の低下が土砂崩れなどを引き起こしているのは知られている。
安い外材に押されて、山主が間伐をおこなって山を維持しても価格があわないのだ。
そうやって山の手入れをおこたると森の密度が高くなり日が差し込まなくなる。
結果、一本の木が細くなってしまい、台風や雪で倒れてしまうのだ。
森林機能の低下は、日頃の手入れで保たれており、それは我々が外材を使わず国産材を使うことで保たれていくと言ってもいいだろう。

建築で間伐材を使う試みは、10年以上も前からおこなわれていた。
ある建築家は、細い間伐材を使ってログハウス的に横組みにして住宅をつくっていた。
若木は収縮が大きく、建材で使う場合乾燥収縮との折り合いをどう付けるかが問題だと後日談を語っている。
朝刊でも建材としてではなく、割り箸、机、ガーデニング用品を対象に認証制度を制定するとあった。

昨日「クマさんよ、自然素材、自然素材って杉の板を使うのはどんなもんかねぇ?」と大工の八つあんに言われた。
「・・・・?」ぽかんとしていると、
「こないだ建てたMさんちを見てきたんだが、すいてきているんだよなぁ、材と材とがよ〜。あれでいいんだろうか。え〜っ!」と八つあん。
「確かに、外材や合板フローリングになれているお客にとっては気になるかもしれね〜な。」とクマ。

間伐材や国産材を使う意味は、環境問題から豊かな地域社会の育成へと大きく地道な意味が込められているが、建材として使われたときに外材や薬品漬けの工業製品に劣らない仕上がりにならなければならないだろう。
使う意味や建材としての健康性は、勝っているが仕上げたときに使いにくいんじゃ考えのもだろう。
価格と建材としての安定度が今後の課題と八つあんから考えさせられた。

ただ、十分乾燥させられるだけの時間と需要があれば問題解決の糸口は見つけられるだろう。
なんでもかんでも「早い、安い、うまい」というわけにはいかないのだ。
スピードと利便性に慣れすぎた現代人にとって、間伐材や国産材の利用は理不尽かもしれない。
だって、「はやい、やすい、きれい」な外材がいつでも手にはいるようになってしまっているのだから。

間伐材をつかって!と訴えている林野庁の問題解決への動きを見守りたい。
そして、クマも自分のすみかを守るために、近くの山で採れた材料に理解を示す建て主をつくっていきたいと思うのだ。

クマコラム
19991115

今年はあたたかい。
だんだん、温暖化しているのだろうか。
窓から見える景色はあまり変わらず、紅葉もせず、ちっとも寒くはならない。
クマも北海道から東京にでてきて20年。
けっこう、東京も毎年雪が降っていたように記憶あるが、今年の春は雪が降っていない。
なんだか不気味なのだ。

「ボルトを落としながら飛び続ける飛行船地球号」と1972年に言われてから、すでに27年。
最近やっと、環境問題が一般化してきたけれど、もう四半世紀前から言われていることなのだ。
知っていてもやめられない。
車に乗る。エアコンをつかう。電気は浪費する。
知っていてもやめられない。
地球号はどうなってしまうのだろうか。

建築の世界もおかしくなってきている。
住宅のハードとしての性能追求の結果、シックハウスなる現象が生まれた。
京都の老舗旅館「俵屋」が隣地に建つマンションを拒んでいる。
来年度までの住宅減税。
ようくみるとどれも経済が絡んでいる。
金である。かね、カネ、金である。

経済成長がとまり、今後成熟していかなければならない時期にかねかねかねでいいのだろうか。
大きな金を追求することより、小さな地球を心配したほうが有意義だと思うのだが。

地球号が温暖化しているような気がしてならない。

クマコラム
19990916

「生き活き素材フェア」今日で終わる。
昨日、協賛企業の方々と打ち上げをやった。
参加企業のうち半分のかたがたが集まった。
雨水取水装置(パッコン)、雨水タンク(ローテックス)
、太陽光発電、新左官材、木酢液、国産材フローリング、
天然紙壁紙を出展したかたがただ。お疲れさまでした。そ
して、ありがとうございました。
展示会のテーマは5つあった。
「地域材の活用」
「天然素材の活用」
「手仕事、風情の復活」
「自然エネルギーの活用」
「顔の見えるすまいづくり」
この5つのテーマをキーワードにいろいろなかたちで、生活者の方にご理解いただいた。
展示会そのものは今日で終わるが、このコンセプトはそのまま私のすまいづくりのキーワードとなって根底に流れていくことになる。
そして、ご来場いただいた生活者のすまいづくりの底辺に流れる思想としても生き続けていくことを願っている。
「家を建てるわけではないのですが、春呼ちゃんいますか?」と昨日来場されたかたもいたらしい。
午後出勤の春呼はお会いすることはできなかったが、「葉山、木・風・犬猫の家」事務所にはいつも出勤しているのでいつでもいらしていただきたい。
また、少し形を変えて、10/9、10、 11、16、17に横浜の平沼橋の住宅展示場で『ぼくらがつくるエコタウン』という神奈川県主催のイベントに湘南高校エコクラブと当社の共催で参加します。
パッコンと柿渋、新左官材と木・土壁の素材をひっさげて参加する予定です。
その5日間、私と春呼も参加する予定ですので皆さんとお会いできるのを楽しみにしております。

クマコラム
19990908

いよいよ「生き活き素材フェア」も今週末で終わりになる。
9/16の木曜日で閉店だ。
「無垢材を見てみたい」「自然素材を使ってみたい」などと多くの方々に来場していただいた。
なかでも、毎週日曜日に行う参加体験型のイベントは、後半盛況で多くの方に楽しみながら素材の良さを知っていただいた。
最後の今週末は「顔の見えるすまいづくり」という主旨で主催者である成幸建設の「OMソーラーのすまい」と当社の「生き活きできるすまいづくり」というテーマで締めくくることとなる。
太陽熱を利用したOMソーラーシステムは、無理なく楽しみながら自然エネルギーとつきあおうというコンセプトのもと多くの方に支持を得ている工法だ。
その工法を実践している工務店がいろいろな質問に答えてくれるのだ。
一方、当社の方は何故か市販バケツを利用した簡単な薫製の作り方教室をやる予定だ。
生き活きできるすまいづくりとどう関係あるのかと詳しく聞かないでほしい。
生き活きとした生活を楽しむための手の内の駒をひとつ増やそうぐらいに考えてほしい。
市販のブリキのバケツを口どうしあわせて針金で縫いつけ、片方の底を缶切りで抜いて蓋にする。その手作りスモーク缶を使ってニジマスの薫製とゆで卵の薫製をつくるのだ。
どちらも下ごしらえは必要で事前にやっておき、当日は下ごしらえの方法をお知らせしたあと実際に煙をかけて味わっていただこうと考えている。今まできてくださった方々への感謝の意を込めて、気持ちを入れてつくろうと思っている。
薫製は、けむりを食べるもの。
煙は、木をいぶしてできるもの。木の持つ力と可能性は、衣食住を通じて人間に大きな潤いと豊かさを与えてくれる。
9/12(日)最終日、薫製を食べに「生き活き素材フェア」に来てください。

クマコラム
19990824

「生き活き素材フェア」雨水利用に関して、7/11(タニタハウジングウェア)の報告書から
「地球の水事情〜海水97.5%。淡水2.5%。利用不可淡水2.24%(氷山他)人類利用可能な水0.26%。」
「水の備蓄量〜サンフランシスコ:ニューヨーク:パリ:東京=18:10:3:1(M3/人)」
「水道使用量〜日本:ドイツ=338リットル/人・日:150リットル/人・日=1:0.44」
日本の場合、ほとんどの雨が海に短時間で流れてしまう。
日本は水が不足しているのではないか。
雨水利用の意義「治水〜都市型洪水の防止、急激な雨水流出の抑制」
「利水〜水資源の確保、渇水対策」
「復水〜地下水の涵養、都市部の水循環の復活、ヒートアイランドの緩和」
「貯水〜都市防災、非常時の水源確保」
「親水〜環境教育の推進、住民参加のまちづくりの醸成」

雨水利用を始めると天気の具合に敏感になるという。雨がうっとうしいものから、親しみあるものに変わるという。
自然を身近に感じることで自然と共存する意識が働く。
太陽光利用とあわせると、晴れても雨が降っても、自然を楽しめるのだ。
晴耕雨読。日が暮れると寝て、日が昇ると起床する。田舎暮らしの基本。
自然のリズムに合わせて生きていく。
今の都市生活で、どこまでそれが可能だろうか。
仕事上、子供の関係上、それぞれの理由で田舎暮らしはできないにしても、太陽光利用と雨水利用で自然を身近に感じることはできそうだ。
簡単雨水取水装置は「生き活き素材フェア」で売ってます。
パッコン(タニタハウジングウェア)5000円です。
どなたでも簡単に取り付けられます。
楽しい、都市田舎生活はいかがでしょうか。

クマコラム
19990823

最近、自分で家を建てたいという人が増えている。
おそらく、お金がないとか、人に任せられないとかではなくて、その人の生き方がそういう気持ちをかきたてるのだろう。

クマコラム
19990820

8/20 (金)8:25〜8:30、FM83.1MHz、レディオ湘南、「生き活き素材フェア」放送内容から。

クマコラム
19990817

本HPを更新していない間いろいろなことがあった。
「海老名。木・風・見晴らしの家」「湘南台。木・風・犬の家」ふたつのすまいが竣工した。
柿渋のイベントも無事終了した。
海老名のすまいでは、建て主が床に柿渋を塗った。
40坪以上もある床一面と家具内部を塗った。
少しだけ手伝った。
造り付けの家具内部はやはり接着剤の匂いがするために柿渋をぬった。
柿渋はホルムアルデヒドを吸着させる効果があるということで家具のなかを塗ることにした。
床を塗るのはやはり雑巾掛けの要領かモップにしみ込ませて塗る方が塗りやすそうだ。
刷毛で塗る場合は、気泡ができるとそこがムラになりやすいのでぼろ布で拭き取るのがコツだ。
8/15には、京都から柿渋メーカーのトミヤマの吉村社長にお越しいただいた。
その様子は→  でご覧いただけるので参考にしてほしい。
湿疹ができている肌に柿渋を塗ると湿疹が消えるというお話なので我が犬社員の春呼に塗ってみた。
彼女は生まれ持ったノミアレルギーで夏は特に荒れるらしく背中じゅう湿疹ができていた。
会場で湿疹部分に塗ってみたのだが、それからかゆみが納まったらしく落ち着いているようだ。
人間も赤ちゃんなどはてきめんに効果があるという。(原液を3〜4倍に薄める)
柿渋はこれからの暮らしを支える貴重な伝統文化なのかもしれない。
屋敷内に柿ノ木を植えると昔から魔除けになるともいわれているのですよと吉村さんからお聞きした。
早速我が家も柿ノ木を植えることにした。

クマコラム
19990812

柿渋を少し飲んでみた。
口の中にタンニンが広がる。
京都の柿渋メーカーの社長から柿渋のいろいろを聞いた。
あまり大声でいうつもりはないが、その社長は、毎日コップ一杯の水に小さじ半分程度の柿渋をまぜて飲んでいるそうだ。
そのおかげで胃潰瘍が治ったという。
匂いが独特で臭いという人が多い。私は酒飲みでもあるので、どうしても製造過程を知ってしまうとワインの香りに感じてしまう。
ぷ〜んと香る独特の香り。
何回嗅いでも「肥え」の匂いではなく「ワイン」のそれである。
この柿渋、建材以外の分野でも古くから使われてきた。染め物、日本画、木工芸品。ありとあらゆるところで隠し味を発揮している
。最近では、天然系建材ということで再認識されてきた。
これもデータで実証されているわけではないので断言できないが、シックハウスにおいてホルムアルデヒドを放出している上から柿渋を塗るとそれを吸着してしまい空気中放散濃度が減るという。
データを整備して裏付けをとると社長は言っていた。
そんな魔法のような天然素材の柿渋。
8/15(日)京都から柿渋メーカー、トミヤマの社長が「生き活き素材フェア」にやってきて柿渋のいろいろを伝授してくれる。
いまからとても楽しみだ。

クマコラム
19990729

目がちかちかする。いらいらする。凶暴になる。
こういう症状がでたら、シックハウス症候群かもしれない。
化学物質過敏症ともいう。


この症状は、大気汚染いわゆる公害によるものから始まった。
現在では、シックビル、シックハウスによる症例がほとんどらしい。
7月21日この問題に対する日本建築学会による研究会の報告会があった。
研究依頼主は、科学技術庁である。
この研究会は、建築だけではなく、化学者、医者、社会学者による各省庁横断的なものだ。

クマコラム
19990715

今週末は「生き活き素材フェア」で左官壁塗り体験ができる。
土曜日はプロ向け、日曜日は、一般生活者むけ。

クマコラム
19990712

「雨水利用とこれからの暮らし」

昨日の素材フェアでタニタハウジュングウエアの谷田さんが雨水利用についてわかりやすく説明してくれた。

クマコラム
19990703

7/2のレディオ湘南番組から。
「湘南台。住まいづくりに関する情報満載!

クマコラム
19990531

6/16〜9/16「生き活き素材フェア」開催予定。今、準備中だ。
『木』『土』『竹』などの自然素材の展示。
すまいの環境に配慮した素材や機器の展示。
実際の空間をそれらの素材で造り体験してもらえる実物展示。盛りだくさんだ。

クマコラム
19990408

民木。フォルクスウッド?秋田出身の大工さんが言い捨てた。
秋田では、一等材の節がある建材は民木と呼ばれ、物置や大壁で隠れる部分に使う材料を言うらしい。
家の中で自然界と会話ができるような空間を創りたくて柱や梁に丸太の面が少し残ったような節ありの材料をあえて指定した。
森や山の息吹を毎日感じたい。
そんな空間が豊かな人間のすみかになるのではとの想いからだ。
節なんか気にしない。
そこにイキイキとした枝があったと感じられる生節は望ましいくらいだ。
そんなの民木だ!民木は何故いけない!
どこかのそば屋にあるような成金趣味の骨董素材より、節があっても元気でいさぎよい命を感じる木がいいのだ。
私はやらしい銘木的な正しい木より、生き活きとした民木の方が大好きだ。

クマコラム
19990319

昨日に続き「職人」永六輔著から。

「五十年単位ですかねェ。山の仕事はねェ。国でも守りきれるもんじゃありませんよ。山は輸出も輸入もできないんですから。山では暮らせませんねェ。」
「田舎の人は木に詳しいから切り倒す。都会の人は木を知らないけど守りたがる。」

先日、厚木の山に木を見に行った。おじいさんの代にそこの所有者になったと案内してくれた山主がいっていた。
子供の頃は山でよく遊んだとのこと。
その山主のあとに見学者が続いた。
バサバサと行くてを阻む木をナタで伐って進んだ。
「あんなに伐っていいのかしら」とコソコソきこえる。
直径5センチはあろう山椒の木が行くてを阻む。
「これはすりこぎにするととってもいいよ。香りがよくってさ。」と家族分サービスしてくれた。
みんな目を輝かせていた。
歩き終えたあと、「今年は、これで三回目の山歩きだ。こんなことめったにないことだ。よっぽど放っておいたんで山の神様が呼んだんだかなぁ。」と山主。
たいそうなことはできないが、できるだけ日本の、それも近県の材料を使っていきたいと思っている。

クマコラム
19990318

「木造の家が一件建って、三十人からの職人に仕事がまわります。伊勢の遷宮だって、二十年ごとに職人の仕事の伝承が行われる。そこが、一番重要なんです。」とある職人の言葉。
職人の仕事は、伝承が肝心なのかもしれない。
師匠から教わる。弟子に伝える。受け継ぎ伝えていくこと。

「いい仕事をしてますねぇ。」最近よくテレビで聞く言葉。「いいやり方を受け継いでいますねぇ。」ともいえるのか。
もう慣れてしまった「いらっしゃいませ。○△□へようこそ。」マニュアルで教育されている店員は、あたりまえだが心まで教育されてはいないようだ。
こちらが、支払うお金に見合ったサービスを気持ちよく感じることが少ない。
察するに、マニュアルは接客のお手本ではあるけれど、人生のお手本ではないのだろう。

人間には心がある。こころや魂は、自分でいれるしかないのだ。職人の伝承は、技術の伝承ではなく生き方の伝承なのだろう。

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