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ribaragi1.JPGこのお店を知っている人は、ホントのジモティかよっぽど幸運な出会いをした人だろう!
私は、友人にキャンプついでに連れられて行った。
「goronさん、那珂川の近くでうまいラーメンや知ってる?知らない?連れてってあげようか?」という会話から始まった。
その店は、ラーメン屋ではないのだ。
地方によくある、釣具店、よろず何でも屋なのだった。

ribaragi2.JPG店の看板には、ラーメンのラの字もない。見る限りほこりのかぶった品物が「買ってくれなくてもいいもんね!」ってな感じで適当におかれているような店だった。友人も始めていったとき、店の奥に食堂があるとは気がつかずに釣り道具を仕方なく買っていたらしい。ふと奥を見るとテーブルが2つ。入れ替わり立ち替わりラーメンを注文する客が見えたという。やや!と思い、分け入って、食べてみるととてもよいものだったという。その話を聞いて、行かない手はない。めったにくすことができないひとうの味のようなのだ。

ribaragi3.JPG行ってみた。なかなか、やる気のない店構えがプロの粋さを感じさせた。ラーメンののぼりさえもない、ホントの地方釣具店だった。ただ、気になったのは「お休みどころ」というペンキで書かれた看板だった。いざと店にはいっていくとすでに狭い店に二人の先客。ジモティだ。合計、大盛り玉子入り5つ、並玉子入り5つ注文した。子供達と私たちの大人で店は一杯になった。先客は、テーブルを少しだけ空けてくれ、座ったがひっきりなしに店をのぞいていく人たちがいた。のぞいては消えていく、ただならぬ店の実力が感じられた。

ribaragi.gifやっときた。レンゲをすくい、箸をくぐらせた。こんなところでこんな味に!意外性が、うれしいのである。やる気満々!どこからでもかかってこい風の店よりは、心からおいしさが伝わる。おばあさん一人でやっているその店はいつまでつづくのだろう。近くまで行くことがあった人はぜひのぞいてもらいたい。その味は、シンプルな中にもタマネギのみじん切りが利いた、やる気のないしかし魂がこもったおふくろのラーメンだ。


お気に入り度:★★★☆☆(★5つが満点)

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