2週間ほど前に、全体プランをまとめてた。
本館とアネックスをオープンデッキでつなげる案に落ちついていた。
敷地の形に素直に2棟配置していた。
しかし、何故かしっくりとせず、頭の中でもんもんとした日が続いていた。
しっくりとしない訳を探っていた。

おぼろげながら、理由が見え始めた。
・広大な敷地にも関わらず、太陽の恩恵を最大限生かしていない。
・2棟が、よそよそしく、かつ行儀良く並んでいる。
・全体がひとつになっていない。
そんなことに気づき、修正を試みる。

西南を向いているアネックスはそのままに、本館の長手の一辺を真南に配置してみる。
すると、2棟は斜めながらも、少し向き合うことで、その建物と建物の間に緊張感が生まれた。
楚々としらんふりしていた2棟が互いに向き合い、微妙に糸を引き合うようないい関係が発生したのだ。
都会の中でのクールな関係を目指すのであれば、楚々と互いに無関係を演出するのもよい。
しかし、ここは山の中、人間を核とした生物コミュニティを創るのであれば、求心性を持たせて場所に秩序を与えるのがふさわしいと考えた。

それまでは、図面とスケッチでの机上作業だったので、その秩序を模型で検証することにした。
模型で検証すると、その違いがはっきりと浮き彫りになった。
当初案はやはりそっけなくたたずんでいた。
変更案は、そこに「村」ができたような躍動感を発生させた。
そのことを森蔵ご夫妻に模型写真入りメールで相談すると快くご理解され変更案が採用された。
これで、全体配置計画が固まってきた。


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    ↑当初案(全体)     ↑変更案(全体)


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↑当初案(敷地入り口からの見上げ)↑変更案(敷地入り口からの見上げ)


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↑当初案(敷地上部から見下ろす) ↑変更案(敷地上部から見下ろす)


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   ↑当初案(正面から)     ↑変更案(正面から)


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