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『時間よ止まれ(矢沢永吉)』を聞くと1978年の高校時代を思い出す。
『勝手にシンドバット(サザンオールスターズ)』を聞くと1979年の大学1年当時を思い出す。
『雨上がりの夜空に(RCサクセション)』を聞くと1980年の大学当時から現在に至るまで想い出が多い。

大学2年。当時のバンド仲間からアルバム「ラプソディ(RCサクセション)」を借りてきてレコードが擦り切れるほど聞いた。ストレートなロックンロール満載のライブアルバム。前途洋々進路皆目不明の血気あふれる19歳の背中を押した。シンプルで荒削りなかっこよさが光っていた。ちょっとオシャレなYMOなどとは違いべたべたに悪ぶったスタイルが異彩を放っていた。好きだった。

そんなさなか、属する大学の学園祭に売れっ子の彼等はやってきた。「理科の実験やってっっか=!いぇ〜!」と耳をつんざく音量でライブが始まった。夢中になってあっけにとられていた。それ以来私の中に大きく存在し始める。社会人になり先輩に連れられてカラオケを歌わされる。十八番は「雨上がりの夜空に」。ソファにすわって歌える歌ではない。立ち上がり体全身で歌う。お店にいる大半の人はなんだなんだと注目する。ビートが効いているので手拍子もでる。30年近く経った今でもシャウトする。1000回以上は歌っているだろう。この曲以上多く歌った曲はない。それくらい私の中に染みついている。

一昨日、訃報を知る。残念。3年くらい前に癌を患ったことを知る。闘病していたことも知っていた。復活ライブもやっていた。不死身を体現していた。そんな中。いきなりの訃報。彼も人間だったのだ。デビュー当時のつっぱった姿は仮の姿でプライベートはとてもやさしく、人間くさいはにかみやだという印象が強い。悔しかっただろうな。でも、私の中にはず〜っと「雨上がりの夜空に」は残り続ける。そんな良い仕事を残した先輩は私にとって模範生だ。あこがれる。


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