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現在、計画が始まったばかりの物件二つ。私の新世界を開く案件。ひとつはリノベーション指四本。もうひとつは新築指十本。新たな地平を切り開くつもりでとことんやってやろうと思う気持ちがメラメラと。「市井の人々の叫びを受け止める町医者的な建築家になりたい」と言ってもそれが本当にできないと話にならない。私は坪単価○○円以上でなければ設計は引き受けませんというつもりはさらさらない。反面、自分だけでは受けきれないない大きなプロジェクトの場合もひるまない。熟成させてきたネットワークでどんなプロジェクトでもやりきることは全く可能なのだ。

今日、軽トラに丸のこ、ヘッドランプ、げんのう、着替え一式、もろもろを乗せ、リノベーション現場に行ってきた。まずは、設計費用のお話し。当社の規定設計料をいただくためには、PM方式(プロジェクトマネージメント方式)を提案させてくださいと切り出す。つまり、当社で設計して、当社が各専門業者を選定して、当社が専門業者に合い見積もりをとり、当社がアドバイスし、建て主がそれぞれに分離発注する。その後、当社が現場監理し、現場監督し、支払いは建て主にやっていただく。そのことで、どこかで淀んでわからなくなってしまうお金をグンと減らすことで、最大限有効なお金の使い方をしましょうという提案をした。快く受け入れてもらい、さっそく丸のこを使う。本来は元請け施工業者が手配した大工がそれをやるのが一般的だが、経費節減、PM方式の陣頭指揮は私。なので、確認したい床下を私が丸のこを使って切り開いたのだ。当社16期目で初めてのこと。つまり、新世界を自分の手で切り開いたのだ。

さすが佐山が関わるとそういうやり方になるのかという一般批判を是非浴びたい。誰がやっても同じ結果になったねじゃあつまらない。最大限依頼者のお金を有効に使って、依頼者から最大限の評価を得たい。喜んでもらいたい。自分も喜びたい。結局、私自身が創るのが好きなんだと思う。図面を描いて指示だけして100万/坪の建築を創るのももちろん大好き。数百万の予算なので、自ら丸のこを持って軽トラで現場に駆けつけるのも好き。どちらも創ることに喜びを感じるから、お客さんと一緒に前に進もう!という気持ちになれるんだと思う。だって、面白いから。建築創るの。だれもやったことがないすばらしい発見をお客様と一緒に探ってゆくことが面白くて仕方がない。




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