5月にはじめてお会いした南三陸町戸倉のMさん。何度か通ううちに津波で全壊認定を受けた古民家について、7月に東京にいる息子さんから相談を受けました。その相談を受けて以来、私のプロとしての立ち位置から出来ることを総動員して考えてきました。かなり、画策してみました。東京駅と同じ材料で葺かれた近所でとれる純日本産の玄晶石。小屋裏をもぐってみて梁は状態が良いなと思いました。明治39年の図面も残っています。全壊認定を受けた被災建物の解体処分は、町が手配した解体業者がやると無料でやってくれると言っていました。しかし、すべて産廃処分場行きになります。家主共々もったいないあと思っていました。方々手を尽くしてみましたが、具体化しませんでした。9/下旬。家主さんに連絡を取ると町の解体業者からそろそろおたくのばんだという連絡が来たということ。それを葉山で聞きながら、何か手を打てないかとジタンだを踏んでいました。
葉山で古材を扱う有名な桜花園(おうかえん)、陸前高田を支援している逗子の住宅ビルダーなどに相談しました。そして彼らからヒントをもらいました。宮城の古民家、古材を扱っている業者に相談してみるのがよいと。ネットワークを手繰るだけではなく、ネットで探してみました。ピンと来るサイトがあり、週末ダメ元でお問い合わせ欄からメールを送りました。月曜日に返信の電話があり、火曜日に私から連絡すると電話先では丁寧でとても良い感じでした。その後きちんと対応いただき、南三陸町の現場ででMさんとお見合いする段取りを付けてくれました。仲人の私としては、立ち会いたくて仕方がありません。たまたま行けるチャンスがありそうです。10/9(日)午後に仙台の(社)200年住宅再生ネットワーク機構仙台支部のOさんが現地入りするというので私も行く予定を画策しています。
▼ コメントする