くるものがある
この言葉を聞いて「ん?」と思ったのは、昨年東日本大震災が起こり私が興味本位で北へ行ったときに出会ったカフェGマスターのブログ。南三陸町に行き飯を食えるところといえば当時カフェGしかなかった。初めて行ったのは2011年5月はじめ。いろいろ考えさせられる情景をくぐり抜けお店に昼飯を食いに行った。そのときの空気がまったりとのんびりとそしてからっとした空気に包まれていた。不思議と何気なく気持ちが落ち着いた。そのときに通奏低音で流れていたのが、後で知るある女の子の曲だった。特別に興味を持つことなく葉山へ戻る。そして何気なく見たカフェGのブログ。そこにその女の子のことが書かれていた。震災が起こる前、風呂に入りながらNHKラジオで耳にしたある曲に心動いたのだという。カフェGマスターが言うには「くるものがあった」のだという。その女の子はこのブログでも何度も登場する安藤明子さんだった。
昨夜早々に眠りについた。枕元。ラジオをつけっぱなしにして寝る癖がついて15年にはなる。いろんなことがあったおかげでその癖がついてしまった。夢うつつ。愛の賛歌が聞こえてきた。時々音が外れるも力強いクラシックギターによく通る野太い声。夢の中で誰だろうと思っていた。突如近所の子供が大声で泣き叫び夢は覚めてしまった。それから、長谷川きよしさんがゲストのラジオ深夜便が始まった。彼の近況は全く知らなかった。SONGSで大いにTwitterをにぎわしたとのこと。ヨーロッパでのライブが大好評だったこと。来月からラジオ深夜便の歌で彼の曲が登場すること。目が覚めてしまい。YouTubeをあさりに起きてしまった。10月からのラジオ深夜便の曲「夜はやさし」を貼っておく。
あさっていると、この前の矢沢永吉横浜ライブに内海利勝が出演したとTwitterで見たことを思い出す。その様子がないかと深みにはまる。結局見つけることはできなかったが、キャロルの映像にはまってしまった。誰かがコメントしていた。「今の時代に彼らが出てきても絶対に受け入れられた」私もそう思う。今から35年前、キャロルのコピーバンドをやっていた。小学6年生の音楽の授業でビバルディの四季を知り音楽にのめり込み、ビートルズと出会う。その直後のキャロルだった。くるものがあった。いまYouTubeでキャロルを聞いてもくるものがある。ストレートで野望たっぷり。まっすぐだ。その後の矢沢永吉はストレートでもなく野望もなく、私のとってくるものはなかった。
そんなくるものがあったおかげですっかり夜が明けようとしている。バナーの写真は、葉山の建て主からいただいた相模湾で釣り上げられたマグロの刺身。夏休み愛媛で釣った黒鯛を岡山県高梁市にIターン就農したYMZKさんに手土産で2尾、尾頭付きで持って行った。その帰り道、携帯が鳴り葉山沖でキハダマグロが釣れたのでお裾分けしたいと。釣ったお裾分けがくるくるまわり、私の黒鯛がキハダマグロになったというおはなし。くるものがあったようだ。
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