クマコラム
19990316
ろじ。路地、露地、路次。少しずつ意味が違う。
路地は、表通りから奥まった何軒かの家に通じる細い道。
露地は、お茶の方の言葉で形式的に整えられた茶庭の通路のこと。
路次は、一定の場所に通ずる路のこと。
これらの使い方は、絶対的なものでなく、混乱を防ぐために便宜的にそういうすみ分けをしているらしい。
共通の意味は、狭い道ということか。
なかでも、露地は、外部に位置していることが前提となり、大自然とふれあう場面を意図する場合に使われる。
都市部の住宅事情では、道路からいきなり玄関だったり、道路に面した掃き出し窓はレースのカーテンが閉めきりだったり。いたしかたないのか。
せめて今に生きる知恵は絞りたい。
小さなイングリッシュガーデンを横目にアウトドアデッキで一息。
はたまた、物好きは、屋根に土をのっけて路地裏栽培ならぬ、屋根上栽培。
自然界に通ずる路は、多岐にわたる。
知恵を働かせ、狭い路から大いなる自然界へそっとこちらから近づいていきたい。
▼ コメントする