クマコラム
19990513
昨日に続いて家点検の話。
最近、家を設計した建築家にでもなく、施工した施工業者でもない第三者にすまいの状況を判断してもらいたいというケースに遭遇する。
ひとつは昨日のクマコラムに書いたケース。
もうひとつは、シックハウスをテーマとするメーリングリストでの相談のケース。
私はどちらにも丁寧に応えた。
この状況は何を意味するのか。
考えるにすまいは不動産では無くなりつつあるということだ。
人生ステップアップのための商品としてすまいをとらえるのではなく、一生大切に住み続けたいという欲求がありありと見えるのだ。
自分ですまいをつくりたい。
そういう依頼も増えている。
家族が住むすみかは他人まかせにはできない。
使う素材ややり方は納得しながら自分で吟味して造りたい。
そういう欲求がはっきりと伝わる。
いよいよ、危険にさらされた状況を個の単位で打破しようという動きが芽生えてきた。
私も職能を持って応えていきたい。
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