クマコラム
19990715

今週末は「生き活き素材フェア」で左官壁塗り体験ができる。
土曜日はプロ向け、日曜日は、一般生活者むけ。

最近の建築現場からは湿式工法の仕上げが姿を消している。
そして、素人でも簡単に仕上げられるような材料が増えている。
昨日は雨が降ったり、止んだりと天候がぐるぐる変わった。
建築の外部仕上げで湿式工法を選択すると天候に左右されて工期が揺さぶられる。
その点、どこでも見られるタイル調のパカパカ工法はそんなことはなさそうだ。
職人が雨に濡れるのさえ嫌がらなければ土砂降りの中だってパカパカ張り上げることができるのだ。
中に雨が封印されることを恐れなければ。
その素人でもOKのパカパカ工法にも弱点はある。
メーカーが定めた釘や釘のピッチを守らなければ安心できない。
よその現場をふらりと見ることがあるが、この釘ピッチがなかなか守られていないことが多い。
私が好んで使う左官の塗り壁も下地の施工精度に左右される。
だからといって仕上げた後の左官の仕上がり具合が悪いのは下地が悪いからだと言ってはいられない。左官屋も釘袋を腰にぶら下げて自慢のこてをフルってもらいたい。
下地屋を甘やかしちゃいけないが、左官屋が気がついたまずい釘の処理は直しながら仕上げていってもらいたい。
自分の仕事の範囲外でも積極的に良いものをつくるという信念の元に。
一般生活者が左官材で壁を塗るという機会はほとんどない。
7/18(日)はめったにないチャンスを多くのかたに楽しんでもらいたい。

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