クマコラム
19990826

内断熱か外断熱か。
最近、建て主であるお客さんから良く聞かれる。
何故、そんなプロでも良く理解していない人が多いことを素人が聞いてくるのかわからなかった。
聞いてみた。
すると『いい家に住みたい』松井修三著に原因があった。
早速本屋に行くが、品切れで注文してきた。
帰りがけ新聞の広告でタイトルが気になっていた『史上最大のミステーク』赤池学他著があったので購入してきた。
読み始めてびっくり、この本も内外無断熱に関する情報満載の本だった。
「内断熱・無断熱のマンションはシックハウスを引き起こすカビの製造器と化している。
 この状況を黙ってみてきた日本の行政や建築関係者は30年間ほど史上最大の大失敗を犯しているのだ。
 そして今でもそれをやり続けている。」とあった。
北海道出身であるクマは、東京の家が寒くてどうも過ごしにくいと学生の時から切に感じていた。
10年以上も前に千葉県船橋で設計した住宅でも外断熱二重壁を採用している。
ローエネルギーで、夏涼しくて、冬暖かい家にしたかったからだ。
20年以上も前から北海道の建築家達はブロック造の内断熱の欠陥を嫌というほど見てきているので外断熱二重壁の工法を採用している。
クマも熱環境という意味でその工法を多く学び船橋の家で採用した。
長野のスキーロッジでも採用している。
この工法は実は、熱環境もさることながら結露対策に大きな意味があったのである。
内断熱や無断熱によるコンクリート造はカビの製造器になっているのだ。
今でも本州のマンションはほとんどこの工法で造られている。
この状況が続く限り、あとぴっこは増え続けるだろう。
しばらく、この話しは続けるのだ。

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