クマコラム
19990906

昨日、「生き活き素材フェア」会場にあるネットワーカーがきた。

「我が社の製品は、100年の伝統を持って、いまだに愛され続けています。
使い心地を試していただきたくてやってきました。」珪藻土塗りのイベントも終え、一息ついているときだった。
「あなたの乗ってらっしゃるメルセデスも○△□や◆■▲といった欠陥があるかもしれないけれど、それで車全体を評価することはしないですよね?当社の掃除機も同じなのです。」
ん?こいつ何が言いたいんだ?
掃除機だけを売って生活しているのかと問いただすと「うにゃうにゃ、アムウエイのようなもので。」ときた。
やれやれと思い、私に掃除機を売りたいのか、私に掃除機を売ってほしいのかさらに問いただした。すると私に掃除機を売ってほしいのだという。
男女二人の組み合わせで、私をとろんとした目で見つめて勧誘してきた。
例によって、何を聞いても流暢に答えが返ってくる。何を反論しても、待ってましたとばかりに切り返してくる。
ドイツにある会社の方針はどういうものなのかと聞くと少し考え「主婦の生活をすこしでも〜」、パーツのリサイクル具合は?「本国では〜」ぱっとした答えが返ってこない。
時間がないから今日はこの辺でとこちらから終わろうとすると「化学物質過敏症の人からは支持を得ています。」と切り札的にきた。う〜ん。考えさせられるのだ。
本当によいものであって、化学物質過敏症なんかに効果てきめんであれば、なにもそんなに訪問実演販売で売らなくても爆発的に売れると思うのだが。なんだかくたびれる会話だった。

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