●1999.11.24

使う大黒柱は、決まったもののプランは依然として暗黒の闇の中だった。
福島材料探しの二日間、車中でいろいろなお話ができた。
今まで、2プランほど提案していた。
今ひとつ、平野さんらしさにあふれたプランにはなっていない。
自分でも納得していなかった。

ボーリング調査の結果、地下水位が予想通り高かった。
その時点で、第2案の地下2層案は、あきらめた。
そして、2階リビングの第3案を提案していたのだが、自分自身今ひとつ納得していなかった。
そして、新たな条件に薪ストーブが、加わった。
薪ストーブは甘い癒しの効果を狙うだけではもったいない。
実用性も引き出したいので、薪ストーブは1階に計画し、家全体を暖めるように計画したかった。

よく、建て主から薪ストーブの火をリビングで眺めたいといわれることがある。
裸火を眺める癒しの効果は絶大のモノで、TVなんかを見ているよりは、とても充実した時間を過ごすことができる。
しかし、暖房機能も優れたモノで、実用性がとても高いというのも見逃せない。
仮にごくありふれた8000Kcalの薪ストーブであれば、1台で26坪は暖房できる。
空気の流れを計算したプランであれば、それでもう十分である。

頭の中で、いろいろとシミュレーションする。
平野さんらしい、ライフスタイルと私も納得できるプランはなんぞや。
もんもんとした時間が刻々と過ぎていく。


●1999.11.26

ここのところ、とても悩ましい。
薪ストーブ、風と光にあふれるリビング、全体構成、平野さんらしいすまい。
全てが、まだばらばらで納得行くプランが見えてこない。
ホントに悩ましいのだ。

しかし、この悩ましさ、実はとても楽しいプロセスなのだ。
大いに悩み、苦しんだプランほど、できあがったときのヨロコビもひとしおなのだ。
時間をゆっくりかければいいプランができるかといえば、そうでもない。
私が、平野さんになり切れたときに納得いくプランが見えてくるのだ。

私が、平野さんになりきるために考え方の違うふたつのプランをつくって、平野さんと検討することにした。
第4案と第5案をつくった。

第4案、縦構成(薪ストーブなし案)
   
                       /
                OM集熱屋根 / |
                   /   |
                 /     |
        |屋上テラス /    ロフト|  屋上
        | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   ̄ ̄ ̄ ̄|
        |       |      |
  | テラス | リビング  | 子供室  |
  |     |       |      |  2F
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  |     |       |      |
  | 車庫  |ユーティリティ| 和 室  |
  |     |       |      |  1F
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄
        |       |      |
        |  書 斎  | 主寝室  |
        |       |      |
        |_______|______| B1F

第5案、縦構成(薪ストーブあり案)
                       /
              OM集熱屋根  / |
                   /   |
                 /     |
        |屋上テラス /    ロフト|  屋上
        | ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ |   ̄ ̄ ̄|
        |  |     |     |
        |吹抜| 主寝室 | 子供室 |
  | テラス |  |     |     |  2F
  |     |  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
  | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|              |
  | 車庫  | 台所 食堂  囲炉裏の間 |
  |     |薪ストーブ         |  1F
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄
        |       |      |
        |  書 斎  |ユーテリティ|
        |       |      |
        |_______|______| B1F

●1999.11.30

大きく違う、ふたつの案で打ち合わせを行う。
第4案は、今まで通り、2階リビングの案。
第5案は、1階リビングで2階が個室群の案。
それぞれ、長所短所が入り交じる。
プランの説明をして、大いに楽しんでくださいと打ち合わせを終える。

●1999.12.4

平野さんからファックスが入る。
第4案と第5案で悩み続けているとのこと。
うまくイメージができないとのことで、スケッチも送られてきた。
よくイメージできており、いい感じに描かれていた。

平野さんの近所で行われたS建設の内覧会で、私が明日そこに行くことを知り、寄っていって欲しいとも書かれていた。
収納が少ない件や地下の採光の件など、打ち合わせすることにした。
プランの方向性が見えることを願い、伺うことにした。

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