クマコラム
19991224

ここしばらく、ご無沙汰でした。
朝から晩まで都内で打ち合わせの連続。
葉山の山ヨコ海そばにひっそりと生息していると都内はこたえるのだ。
何でこんなに人がいるのかと思ってしまうほど殺伐としている。

今日は、クリスマス・イヴ。
いつも思うことなのだが、クリスマスから正月休みが終わるまでがとにかく早い。
実際には、10日ほどの日数があるのだが、1月5日頃になると「えっ!もう?」となる。
今年は、1900年代の終わりであり、特別な年末なのだろうが、やはり足早にすぎていくのであろう。
そして、2000年の朝にはナニが起こるかわからない。
不謹慎かもしれないが、ナニが起こるのかとわくわくするのも事実なのだ。
どんな人災が起こるのか、薪ストーブと囲炉裏に火を入れて、世の中の様子をうかがうのだ。

クリスマスといえばローソクに灯がともる。
普段の日常生活ではあまり裸火を見る機会がなくなった。
くらい静かな夜にローソクの火を眺めるととても幻想的な気持ちになる。
ホンの30年ほど前では、裸火は家の中に日常的にあったはずだ。
炊事、団らん、暖房、いろんな場面の中心に存在していたはずだ。

今では、電気、ガス、灯油に替わり、裸火を扱う必要がなくなった。
便利になったと同時に火の求心力、恩恵を感じることが少なくなったのも事実。
リビングの求心力はTVがとってかわった。
最近、薪ストーブや囲炉裏の求心力(裸火)の求心力を再認識するかたが増えている。
住宅の設計に是非取り入れたいという依頼が多い。
裸火愛好家のクマとしてはうれしいかぎりだ。

今晩クリスマスケーキのローソクをしみじみ眺めて遠い過去に思いを馳せてみよう。

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