●2000.06.17
上棟式、当日は、雨。
普通、骨組みだけなのだが、雨に降られると材料が汚れるので、養生シートでミイラ状態。
内部の構造材を全て露出させるので「雨のシミを付けたくないなぁ」と思っていたら、現場代理人が気をつかって、ぐるぐる巻きにしてくれたのである。
そびえる栗の大黒柱。
これから、何十年と平野家を支え続ける文字通り「一家の大黒柱なのだ」施主の平野さんと同い年。
しっかり、家族を見守ってほしい。
大黒柱は大人でも一抱えはある立派なモノ。
何度見ても、うっとりする。
上棟式が、始まる前にもう一仕事。
棟梁は、サウスポーだ。
そろそろ、上棟式の準備。
最近は、ビールサーバーによる生ビールが、現場で飲めるのだ。
娘さん達も上棟式のお手伝い。
「なかなか、迫力ありますね。」と栗の山主吉津耕一さんも上棟式に福島から駆けつけてくれた。
上棟式が、始まる。
『昨年の8月7日に初めて平野さんとお会いして、やっとここまでやってきました。
みなさんの心の通った「気持ち」でなんとかここまでこれました。
竣工まで、事故のないよう最後までよろしくお願いいたします。』
と、ご挨拶させていただいた。
中締めで、「きやり」が唄われた。
いつも聴くきやりより、長く感じた。
最近では、簡略化されたきやりが多いときくが、気持ちが入ると歌まで違ってくるのかもしれない。
現場にいるモノの心がひとつになるいい日本の伝統文化であるとしみじみ、聞き入った。
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