MLでの打ち合わせも一通り終わり一段落していた。
計画候補地の周辺情報の収集、銀行との融資関係の下準備、現在のすまいの売却、などなど具体的なプラン作成前に仕込んでおかなければならないことの整理はほぼできた。
おおむね、問題なく進められそうだった。
そんな中でも大きな山は、現在のすまいが希望通りの金額で売却できるかどうかだった。
そのハードルを越えなければ、この計画は大きく前に進まない。

2002年4月2日、森蔵家に新しい家族が加わったとのメールが入った。
すでに家族のジャーマンシェパード2頭のうちの長女ヴァンチが、無事に女の子を出産したとのことだった。
名前は、ヴィンスとのこと。
長男はヴンタであり、どうやらVシリーズで決めていくらしい。
ちなみにこのお母さん犬ヴァンチは、3年ほど前「行かないで〜」と家人にすがる演技犬として、全国TV放送にも流れた知る人ぞしる名犬なのだった。
そして、その家人である百孤さんもインターネットの世界において、古くから知る人は多く、全国的に名の知れたネットサーファーなのだった。

そんな家族の一大事である出産直後も、売り家を見学に来る人が続いた。
神経質になっているV’s3兄弟をなだめながらも、見学者を受け入れたとのこと。
見学者には、見学する上でV’s3兄弟を刺激しないいくつかの条件を呑んでもらった。
売り手としては、希望の条件で、速やかに買い手がついてほしい。
逆に、買い手としては、条件にあったすまいを少しでも安く買いたい。
どっちも、相容れない思いの中で、時間が進んでいく。

今回は、売り主側の援護射撃なので、売り急いでいる素振りは見せないことを願った。
少しでも、売り急いでいる素振りや、弱点を見つけられると、どんどん相手が踏み込んでくる。
弱みにつけ込んで、思い通りにことを運ばれることになるのだ。
逆に、私が買い手側の援護射撃の立場だったら、その辺を探ってぐりぐり攻め込んでいくのだ。
それは、狐とタヌキの化かし合い、お互いに食うか食われるか、そのタイミングをしたたかに見計らっているものだ。

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