翌日午前中、3社目のF住宅さんを訪問する約束になっていた。
当日、百孤さんの体調がすぐれず、我々設計者だけで訪問することになった。
某ソーラー協会推薦のF住宅さんは、電脳化が進んでいるようで、自社のホームページも運営していた。
ホームページを持っている工務店さんは数多いのだが、活用・運営している工務店さんは少ない。
F住宅さんのサイトを見ると、建て主、設計事務所とWEBを通じて、すまいづくりを進行させているらしい。

そこまで、現業に電脳化が浸透している工務店さんは、聞いたことがなかった。
そんな事前情報を持って、社長と面談した。
設計事務所との仕事も多いらしく、自然素材、近くの山の木を使う工法など、話しは多方面に展開した。
予定していた2時間ほどの打ち合わせは、あっという間に終わり、急いで森蔵宅に引き返した。

その日の午後、4社目の森蔵ご夫妻ノミネートのE工房さんとの約束があった。
昼食もそこそこに、30分ほど遅れて戻ると、すでにE工房のUさんがいらしていた。
お話を聞くと、それまでお会いした他の3業者さんよりも、規模が小さかった。
仕事そのものに会社の規模は関係無いのだが、規模が小さい方が、社長の人柄、誠意をダイレクトに読むことができる。
その様な場合、社長が会社そのものであることが多いので、結果を読みやすいのだ。
Uさんは、森蔵ご夫妻が評価している通りの誠実で裏表のない方だった。
設計事務所との仕事の経験が皆無という点が気になったが、とてもリーズナブルな工事単価で進められそうな気配を感じとった。

最終5社目の業者さんは、熊本のN産業推薦のI工房。
社長のYさんが、森蔵宅に来てくれることになっていた。
事前に電話をもらっていたのだが、道が混んでいたらしく、1時間ほど遅れてやって来た。
かっぷくがよいのだが、どことなくモジモジしている好青年だった。
しばらく実績などの話しを伺っていたが、思い切って年を聞いてみると、まだなんと20代半ば。
同席者一同、おもいっきり砕け落ちてしまった。
若いということは、まったくマイナスではないのだが、「私の娘といっしょ〜」と百孤さん。
それからは、なんかあまり話しに身が入らず、打ち合わせは終了した。

▼ コメントする

▼ サイト内検索                複数キーワードは半角スペースを挿入