071011.jpg

私がよくお願いする工務店の成幸建設さん。みな建築を造るのが好きな集団だ。合い見積もりになっても、一番低い価格で応札してくれる。結果、お願いすることになるのだが、その下職さん達も、わがままな設計事務所の仕事を一生懸命きちんとやってくれる。仕事を受ける価格はどうであれ、一度受けたとなると、みな自分の職能をまっとうしてくれる。人間が造ること。この皆が持っているノウハウを惜しみなく出し切ってくれるかが大きなポイントだ。安かろう悪かろうでは淘汰されるのだ。

今日、葉山T邸の最終施主現場検査。大谷石の駐車場床を施工していた職人さん達を見て、建て主さんご主人は「感動しました!」と言っていた。ご主人はCM関係、映画関係のプロダクション経営者。セットものはなじみがあったのだろうと察するが、本物は経験がないのかもしれない。どっしりとした重量感のある大谷石を大地に馴染ませるように据えていく。今までは塀や土留めとして生きていた大谷石君は今後T家の駐車場床あるいは玄関アプローチとして生き様を変えてゆく。いままで数十年縦に生きてきた生き方を横にして生きてゆく。大谷石君にとっては90°の方向転換かもしれないが、またT家の一員として生きてゆける機会が与えられたのだから一生懸命に生涯をまっとうするがいい。


完成に向けていろいろなものがしゃきっとしてきました。

071011-02.jpg


この現場のオープンハウスをご覧になりたい方は佐山までお問い合わせください。

※ 10/20(土)、10/21(日)どちらかご希望の日時をお知らせください。
  予約限定で予定調整の上、御案内致します。 
  生活空間研究所TEL:046-877-1091
  佐山携帯:090-3337-7359
  佐山メール:m.sayama@mac.com
  お待ちしております。


■2007.10.11(木)

久しぶりの日記。もうそろそろだろうと思っていた品川の木造三階建ての確認申請終了のファックスが入る。申請は09.07。約1ヶ月で確認申請が終わる。想定通りだが、建築基準法大改正後の木造三階建ての確認申請なので下駄を履くまでわからない。というのが本音。改正後、木造2階建ては2週間で降ろした経験があるのが、木造3階建ては未踏領域。まあ、そろそろ申請する方も、確認する方もなじみ始めてきたのかという感じがする。いずれにしても建て主に負担を強いることになるので、流れが本流になるようになって欲しいと思う。


■2007.10.10(水)

座間のすまいの地鎮祭。朝一番で座間に向かう。神主の「うお〜〜〜!」という声を聞くとやっとここまできたかという思いと、本当に私が設計したすまいでご家族が幸せに!という想いが交錯する。工事の安全とすばらしいすまいができますようにと願いながら「えいえいえい!」と穂を刈り取り、玉串を奉献するのである。その後、昼食を挟みながら、実施設計の内容を説明し、請負契約を見届けた。帰りに、相模原のトイザらスによる。ご近所のスチュワーデス(最近こう言ってはいけないんですよね)さんから頂いたアメリカ産の娘のお気に入りの歌が流れる絵本が壊れたので買いに行ったのである。しかし無かった。残念。


■2007.10.09(火)

朝一番で、葉山T邸の完了検査申請書の件で民間検査機関から電話。少々気に触る。「完成日と検査日は同じにしてもらわなければなりません。」「建物完成後4日以内に検査を受けなければならないんですよね。10/17検査ですから10/15完成で問題ないですよね。」「うちに検査を依頼するのであれば、完成日と検査日は同じにしてください。」(くっだらね===)「それは完了検査の申請についてサイトのどこかで明記していますか?」「(むにゃむにゃ)」「で、何をなおすんですか?」「この件に関してはこちらで直すことができますが...」
まあ、お互いに建て主に迷惑がかからぬようによっていきましょうよという当たり前のことをしっかりやっていきましょうと合掌するしかないのであった。

■2007.10.08(月・祭)

土地を買いたい。土地を売りたい。この両人がめでたく出会えればこれ以上幸せなことはない。しかし、一般的には、土地を買いたい人は不動産屋に。土地を売りたい人も不動産屋に。これが世の中の一般常識である。その一般常識でいくと不動産屋に適正な利益を渡すことになる。場合によっては大幅な利益を与えることにもなる。この常識を変えようよという一風変わった請負人が居る。アースデザインさんだ。私はまだお付き合いが浅いのでよくわからないが、彼は不動産業者ではない。鎌倉で3代目の彼は、なんとか近隣の風情を自分の職能を通じて残していけないものだろうかと考えている。もともと都市計画専門であり大手設計事務所でその職能を伸ばしていったらしく、今ではそのノウハウを生かし市井の土地探し土地売りのマッチングをメインにしている。ある建て主候補の方から紹介され一緒にプロジェクトを動かしている。本日、売りたい地主さんと買いたい建て主候補さんとアースデザインさんと私で4者面談をした。売る方の事情。買う方の事情。それを察するアースデザインさん。私はどちらかというとその土地をどのように計画することで葉山の町を衰退させずに済むかという視点で参戦。意義深い4時間を過ごす。


■2007.10.07(日)

葉山N邸。午前中基本設計最終打ち合わせ。午後その土地をめぐる不動産屋さんと現地で打ち合わせ。開発逃れで乗り切ろうとする不動産屋の不手際が目立つ。ちゃんと開発してやればいいのにと。門外漢は思う。帰りに「葉山。木・風。光井戸のある家」に寄る。イカ釣りが一番の趣味のご主人が大漁だ!との連絡をもらっていたのでいそいそといただきに行く。この夏はいかがでしたか?と聞くと。エアコンなしではつらかったとのこと。同じ葉山でも山の横と平地部分では違う模様。エアコンをつけるとすれば...という打ち合わせをする。


■2007.10.06(土)

朝一番で藤沢へ。確認申請をする前に最終確認。国土交通省からお達しがあったように確認申請をする際はよ〜〜〜く設計内容を吟味してください〜とのこと。そのために打ち合わせに行く。その内容にもれがないように打ち合わせる。葉山に戻りその足でかみさんと東京へ。我がサラリーマン時代の恩師が今年還暦を迎えた。そのお祝いだ。屋形船に乗る。門前仲町から船に乗り、お台場で停泊。気心しれた昔の仲間と酒を飲み、お祝いをする。ゆる〜い時間が過ぎ、下戸のかみさんが車を運転し葉山に戻る。

▼ コメントする

▼ サイト内検索                複数キーワードは半角スペースを挿入