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一昨日真夜中。NHKラジオ深夜便から「がらがら声」が聞こえてきた。ん?と思って聞き耳を立てると、例のあの声。「何故、ここまで建築に向き合って走ってこられたのですか?」。やっぱり...。「建築って面白いんですよ。興味が尽きない」と安藤忠雄。「大きなものをいっぱい造られてきたと思うんですけど。今後は...?」「そうですねえ。中東でも今とても大きなものをつくっています。しかし、住吉の長屋に戻りたいですね。小さなものから始めて、大きなものをつくってきた。今は小さなものをまたつくっていきたいです。」(この人はホントにコルビジェ信奉者なんだと...)話が終わる前に眠りについてしまう。(ニュース〔インタビュー〕建築人生40年〜光と影の中を走り続ける(2)建築家 安藤忠雄)

『椎名誠的。ラジオ地球の歩き方』 1ヶ月ほど前の夜ニッポン放送。枕元で聞いた。椎名誠の声が久しぶりに懐かしく、聞き耳を立てた。さきほど、また聞こえてきたので木曜の夜やっているらしい。バブルの頃は、よく地球の果てに行くドキュメントを楽しみに見ていた。本もむさぼった。怪しい探検隊ならぬ、怪しいサラリーマンよろしく、仲間と八丈島や大島にテントを持って通ったものだ。ここ10年は、たまあに行くそば屋の雑誌「釣り人」に連載しているエッセイを読む程度。ラジオの声を聞く限り、バブルの頃と変わりなく、ひょうひょうと優しい声であんしんした。岳君も大きくなり、岳物語の家族4人は現在皆独立し、バラバラに生活しているらしい。なんかさみしい。

安藤忠雄。椎名誠。硬派。軟派。私生活隠蔽。私生活暴露。長髪一緒。シャイなところ一緒。私生活複雑なところ一緒。雑草的一緒。わたし的にはどちらも好漢。安藤忠雄67才。椎名誠64才。好きだった人達はみな還暦を超えてしまった。自分も追いかけているのだから仕方がない。私の好きな彼らを見ている限り、運とか努力とか以外に「逆境である」「けっしてよい環境ではない」という環境に身を置きながら。「流れにまかせながら運は自分の手で掴む」というような強い力を感じる。そんな庶民の味方的なところが大好きなのだ。一番好きなのは自分の言葉で歩いているというところ。かっこよくないし、つっこむところいっぱいだけど、それが人間の味になっているのだと思う。学ぶところははなはだ多し。よき先輩。

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