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2010.01.07 18:50現在。天気晴れ。
我が家の3階茶の間の温度は18.5℃、湿度は45%。
少し乾燥気味。加湿器は使っていない。

すまいの造り方でこの湿度管理はかなり可能だ。
空間をできるだけ吸湿放湿する素材で構成する。
我が家の場合は、床壁天井すべて木(もく)。
それも塗装を一切しないすっぴんの木なのである。
この木は、梅雨時の湿気を吸収し、乾燥気味のこの時期ため込んだ水分を空間に放出する。
そのため一年中ほぼ60%前後の湿度を保つことができる。
すまいを計画するときに、この辺の事情を知っていると一年中湿度的に快適な状態を保つことができる。

湿度的に優秀な素材は、木、珪藻土などの左官材、布クロスなどが代表的。
反対に、コンクリート、石、タイル、ビニールクロスなどはほとんど吸湿しない。
昔の日本家屋は、木、土、紙、わら、畳など、ほとんど自然素材で構成されており、とても湿度的には快適だったに違いない。
それに比べて現在は、樹脂フローリング、ビニールクロス、樹脂被覆のドアなどで造られた住宅がほとんど。
昔ながらの素材をモダンに使って快適に暮らしていく知恵は、電気エネルギーを使う加湿器などを必要としない地球にローインパクトなやりかたに繋がっていくと思う。

また、暮らし方でも調整可能だ。
浴室の乾燥は外の窓を開けるのではなく、室内側のドアをあけっぱなしにする。
それもお風呂のふたは閉めずに湯気を家の中に入れ込むのだ。
それだけで、家の中に湿気が放出されて快適な湿度を保つことができる。
ビジネスホテルでユニットバスにお湯を張ったままドアを開けて寝ると乾燥過多を押さえられるあのやり方と一緒。
加えて、家の中に蓄熱された熱も外に出さずに済む。
生活の知恵でエネルギー浪費を抑えることを実践していくのも大切だ。





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