クマコラム
19990325

私が設計する住宅のサブタイトルに犬や猫が出てくることが多い。
建築用語にも動物が多く出てくる。
筆頭は、猫である。
ネコとは手押し車の一輪車のこと。
コンクリ打つ際にネコからこぼれたものをクソという。
猫糞(ねこばば)は、残しておくとあと打ちのコンクリと一体とならずたちが悪い。

猫板。猫の額ほどの長火鉢のふたのこと。きんかくしの蓋も猫板。

猫間障子。障子の中段が上下し、猫の目のように光の量が変化するからついたとか。

猫モルタル。基礎と土台の間に入れ、充分な床下通気を確保する。

猫足。家具に多いが、お膳の足も猫足なのでお膳を猫という。

コンクリやモルタルを打つと必ず猫がやってきて足跡を付ける。
新聞紙を読んでいると必ずそこに座る。
猫は人間のパワーを感じるという。
私が設計した現場に猫が来なくなるとやばいと言うことか。
現場に猫が来なくなったら赤信号である。
一部、矢田洋著の「建築用語漫歩」から引用した。次は、犬である。

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