クマコラム
19990408

民木。フォルクスウッド?秋田出身の大工さんが言い捨てた。
秋田では、一等材の節がある建材は民木と呼ばれ、物置や大壁で隠れる部分に使う材料を言うらしい。
家の中で自然界と会話ができるような空間を創りたくて柱や梁に丸太の面が少し残ったような節ありの材料をあえて指定した。
森や山の息吹を毎日感じたい。
そんな空間が豊かな人間のすみかになるのではとの想いからだ。
節なんか気にしない。
そこにイキイキとした枝があったと感じられる生節は望ましいくらいだ。
そんなの民木だ!民木は何故いけない!
どこかのそば屋にあるような成金趣味の骨董素材より、節があっても元気でいさぎよい命を感じる木がいいのだ。
私はやらしい銘木的な正しい木より、生き活きとした民木の方が大好きだ。

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