クマコラム
19990412
神々のすむ家2
果たして今の家々に神がすむのか。
神とは、御先祖様のことなのか。
今の私の家を見渡しても神や御先祖様など住んでいそうにもない。
かろうじて神棚と犬猫の小屋があるくらいだ。
築20年から30年ぐらいで建て替えられている昨今の住宅事情では神が宿っている暇がないのかもしれない。
高度成長期では当たり前の「暇がない」状況は既に終わっている。
バブルなんて無くてもよかった喧騒たる虚構だ。
まだ地道に発展していた高度成長期の方がよい。
さて、神のすむ家は必要か否か。
「暇がある」今はじっくりと神のすむ家をつくることができる。
自分を見つめてみたり、先祖のことを思ったり、家族に耳を傾けたりと。
不景気だが人間として真っ当な状態を保てる今の時間が必要条件であり、神のすむ家は十分条件だと思う。
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