クマコラム
19990424

記憶の中の木場の風景。水の中で丸太が浮かんでいる。
職人が丸太の上でころころ丸太を転がしている。

切ったままの生木は水に浸かり水面すれすれに浮いているが、水の中で樹液と水を交換してカワイテくると1/4ほど水面からでてくるそうだ。
水の中でカワクんだとさ。
こんなことを書くとキツネやさるこやみんなから「そんなことも知らなかったの?!」と言われそうだがクマは知らなかった。
所長はどうか知らないけど。
前から不思議に思っていた。
天日干しと称して雨の日も風の日もそとに出しっぱなしで材木を乾かしている。
濡れたらダメなのではと思うけどそれでもカワクらしい。
法隆寺の棟梁、西岡常一さんは「樹液と水の交換が終わった材木は芯までカワク」といっている。
骨の髄までかえてしまってからカワカすのだそうだ。

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