クマコラム
19990819

メルセデスにものづくりの原点を感じる。
ビートル、ステップバン(昔の)、カリーナ、シティ、ゴルフ、ライトエース、ランクル40、チェロキー。
学生の頃からいろいろ乗り継いだ。
4年前、9台目でメルセデスに替えた。
12歳のディーゼルだった。
この年令と9万5千キロ走行では、まだまだ中年らしかった。
欧米では20万、30万走っているメルセデスはたくさんいるという。
燃費の良さを嗅ぎつけ、リッター4kmも走らない新車チェロキーからさっさと乗り替えてしまった。
さすが、世界ではじめて車を作ったメーカーだけあって、乗ってみるといろいろとおもしろい発見があった。
キーをポケットにしまってから窓が開いていることに気がついても運転席のドアを開けるとパワーウインドーが操作できる。
オートマのシフトレバーがジグザグしているのも走行中何かのはずみでギアがチェンジしないためにもの。春呼を助手席に載せているときなど大いに役に立つ。
先日、親ばか丸出しで春呼のこともあり、歴代10台目になるメルセデスのワゴンに替えた。
7歳。8万2千キロである。
まだまだ、若者だ。
驚いたことにエアコン周りの操作スイッチ関係が、9台目16歳のメルセデスと同じだった。
サンバイザーに隠された照明付きミラーも同じディテール。
9年間同じディテール。
そういえば、16歳の細かい部品もいつでも手に入った。
たまたま、来年発表のメルセデスの新車のディテールを見た。
脱帽もの。やはりエアコン周りのスイッチは16歳のそれと同じだ。
古さを感じない。
目先のはやりにとらわれない信念あるものづくりの姿勢が感じられる。
永く丈夫に安全に乗ってほしいというのがメーカーの理念だそうだ。
社名がメルセデス・ベンツ〜ダイムラー・ベンツ〜ダイムラー・クライスラーと変わっても車づくりの理念は変わっていないようだ。
ものづくりを職能とするクマとしては大いに見習いたい。

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