クマコラム
19990828
外断熱の有効性はコンクリート造や補強コンクリートブロック造で発揮される。
比重の重いものほど蓄熱性が大きくなり、外断熱することによる省エネルギー効果が期待できるからである。
この前のクマコラムで書いた内断熱の大きな「史上最大のミステーク」は、コンクリート関係の構造体では良く理解できる。
木造の建物ではどうだろうか。EVパネルという外断熱もどき断熱パネルをつくっているE工業さんは、木造での外断熱をどう捉えているのだろうか。
「史上最大のミステーク」の著者の江本央さんの関係会社であろうが、木造での外断熱についていつか聞いてみたい
。EVパネルを見る限り、私がいつもやっている、壁体内通気工法と同じような仕組みにしか見えないのだ。
上記の本は、赤池学さんという方も著者になっている。
彼は前に「世界で一番住みたい家」という本を書いている。
そこでは、北海道のホームビルダー「木の城たいせつ」のことをほめちぎっているらしい。
私は、その企業の社長歴伝なる企業資料館を手がけたのでよく実状は知っていて、造っている家はとてもすばらしいと思う。
ただ、古くからよく知っている人たちの中には、随分お金をもらったのだろうという冷ややかな目で見ている人たちもいるのだ。
何がいいたいかというと「史上最大のミステーク」の内容は確かに事実であり、RC造における外断熱以外の工法は即刻やめなければならない。
ただ、この外断熱という言葉の一人歩きはよくないと思う。
木造にも同じことを期待する人がでてくるからだ。
たしかに木造での外断熱は無用ではないけれど、大きな声を出して、これしかない!といいきるのはどうかと思う。
これに関する書籍が、ベストセラーになっていると聞いたので早速読んでみたい。
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