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1997年頃、一本の電話が入りました。
OMソーラー協会に神奈川県の設計事務所を紹介してほしいと連絡すると設計事務所一覧がファックスされてきたとのことでした。
その中で、当社が3番目に目に止まったそうです。
一番目の設計事務所に電話すると忙しくて今はだめだと(記憶が曖昧なのですが)。
二番目のところは「うちのとーちゃん外出しるからまたあとにしてくれる!ガチャ.....」で没。
三番目に当社とコンタクトされお会いすることになりました。
はじめてお会いした時「会社の名前からしてもっと年配設計者だと思っていました(笑)」とのこと。
その後いろいろとお話をお聞きして、縁があり設計することになりました。


■ 物件概要

設計:(株)生活空間研究所 一級建築士事務所
構造:地下1階RC造、地上2階木造軸組構造  
設計期間:1996.12〜1999.3        
施工期間:1999.4〜1999.9         
施工:成幸建設(株)宮原成幸 岩田健一 

● デザインコンセプト

『もくもく(木々)しくなくシンプルに』

● このすまいの特徴

近くの山の木を使おう、地下室、屋上庭園犬猫との暮らし、造作キッチン、船舶用照明丸太庇シュリンクス、混構造(鉄筋コンクリート造+木造)
  

fujisawa_inu_1.gif神奈川近県の木を使いました地元の杉やヒノキをたくさん使っています。製材所の人と丹念に材料を選びました。近くの山で採れた木はその土地の気候や空気を一番よく知っています。運ぶときのエネルギーも最小限ですみます。なにより、でどころがはっきりした材料は住む人にとって安心感があります。伐る人や製材する人の心意気もしっかりと伝わってきます。みんなでどんどん使いましょう!山も喜びます。

fujisawa_inu_2.gif[空間構成素材]
外壁:ホワイトV着色(日丸産業)
外部建具:木製サッシュ(キマド、マービン、YKK)
木部:神奈川産杉+シッケンズ塗装

fujisawa_inu_3.gif[空間構成素材]
外壁:ホワイトV着色(日丸産業)
外部建具:木製サッシュ(マービン)
階段手摺:スチールフラットバー亜鉛メッキ塗装
床材:炉器質タイル(アドバン)
木部:神奈川産杉+シッケンズ塗装

fujisawa_inu_4.gif自然素材に囲まれて空気が美味しい!
床は杉やヒノキと素焼きのテラコッタ。
壁は無垢板と珪藻土。天井はムクの梁材と珪藻土。
部屋全体が湿気を吸ったり吐いたり空気がいつでも美味しいのです。

fujisawa_inu_5.gif[空間構成素材]
壁:真壁(しんかべ)
壁材:珪藻土(サメジマコーポレーション)
床:ヒノキ無垢材フローリング
外部建具:木製建具(マービン)

fujisawa_inu_6.gifフローリングではなく板張りの床にしました
杉やヒノキの無垢材をふんだんに使いました。
仕上げも塗装をしないで、住む人に優しい植物系ワックスです。
素足で歩いたり、ねっころがりたくなります。

fujisawa_inu_8.gif[空間構成素材]
梁:神奈川産杉無塗装
壁材:珪藻土(サメジマコーポレーション)
キッチン:造作キッチン(天板〜人造大理石)
壁面収納:造作収納(つまみ〜イタリアより施主が直輸入)

fujisawa_inu_9.gif[空間構成素材]
梁:神奈川産杉無塗装
壁材:珪藻土(サメジマコーポレーション)
キッチン:造作キッチン(天板〜人造大理石)
壁面収納:造作収納(つまみ〜イタリアより施主が直輸入)

fujisawa_inu_10.gif私(犬)専用の階段があるんだよ!ワンワン!
散歩から帰ってくると2階のテラスに直行して足をきれいにしてから家の中に入るのよン。
ここは私の専用階段ってとこかしら。

fujisawa_inu_11.gif建物全体に空気が流れますこの建物は高断熱、中気密の煙突構造になっています。夏は窓から風が入り熱気はペントハウスから逃げていきます。冬は床暖房の暖かさが階段室を通って各室に行き渡ります。できるだけ自然の力を利用して快適に過ごしたいと考えました。

fujisawa_inu_31.gif[空間構成素材]
外壁:ホワイトV着色(日丸産業)RC打ち放し
階段手摺:スチールフラットバー亜鉛メッキ塗装
床材:炉器質タイル(アドバン)
照明器具:船舶用照明(ニッセン)

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