●1999.11.17
計画当初から、福島県の只見に製材所を営んでいる友人がいると聞いていた。
本プロジェクトに是非只見の友人にも参加したいということだったので、Hさんと二人訪ねていくことにした。
事前情報によるとその方は、吉津耕一さんという方で田舎と都市とを結ぶプランナーとしても有名で、古本と林を交換しませんかという有名な企画を仕立てた人らしいのだ。
楽しみにしながら、いざ福島へ向かった。
葉山を9:00頃でたのだが、現地に着いたのは16:00近かった。
7時間ほどの車の旅だった。
到着して挨拶を交わしたあと、すぐに吉津さんの請負仕事を数件見て回った。
彼は、田舎暮らしを夢見る人たちのコーディネート(別荘建築請負)もやっているらしい。
また、民家のリフォーム等も手がけており、事業は幅広かった。
私が、民家に興味を示すと叶津番所という県指定の重要文化財に案内してくれた。
200年は経っているらしい民家の中に入ると囲炉裏に火が入っていた。
『おおっ!本場の囲炉裏は焚き火だったのか。』とあらためて家の中で焚き火という状況に少しうろたえた。
余談ながらも、クマハウスにも囲炉裏がある。
しかし、かやぶき屋根ではないので、焚き火はしない。
草はえ屋根ではあるが、屋根裏から薫蒸する必要はないので、囲炉裏では炭を使っているのだ。
すこし、うきうきしながら焚き火囲炉裏にあたっていた。
しかし、火に面している部分以外はとてつもなく寒いのだ。昔の人は大変だっただろうと思ってしまう。
おそらく、断熱材もなければ単板ガラスの木製サッシは隙間だらけなのだろう、これでは一酸化炭素中毒は心配なかろうと変に納得した。
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