はじめて、薪ストーブ・コンサルティングの老舗「長野総商」の小林さんにお会いしたのは、昨年の夏だ。
しかし、その3年ほど前から関係があった人だった。
当時、軽井沢で別荘を建てたいという方の設計をすることになり、工事業者を捜していた。
古くから知っている東京深川の長谷川萬治商店(通称ハセマン)という材木問屋さんの知り合いにネットワークをたぐった。
ハセマンさんも薪ストーブを扱っており、その仲間に長野総商さんがいたのだ。
ハセマンさんからの紹介で別荘「軽井沢。木・風・アウトドアダイニングのある家」は無事竣工した。
竣工後のメンテナンスをしてくれる業者さんを紹介してもらいに昨夏、長野総商の小林さんを訪ねたのだった。
また、その前に「薪ストーブの本」にも著者の田渕義雄さんと小林さんとのやりとりが少し載っていたので、薪ストーブ界の重鎮として君臨されている方のようだと、察していた。
『はじめまして、ハセマンの葛西さんからは、お話を伺っております。』と挨拶。
『やあ、やあ、まあ、まあ、』と気さくにこちらの話しを聞いてくれる。
かざらない方で、黙々と薪ストーブを愛し続けている方なんだろうなと親しみを持った。
今回のリポートは、そんな店主の個性がにじみ出た、暖かいお店の紹介。
私は店舗の設計をやるが、売れる店は「商品構成」・「店舗デザイン」そして「サービスのあり方」の3要素で決まる。
『売れる店をつくってください』と良くいわれるが、かっこいい店、きれいな店、をつくるだけではまったく売れない。
最終的には、商品知識と接客といった店主の姿勢が売れる店になるかどうかを左右する。
ここで紹介するお店は、そんな小林さんの姿勢がにじみ出たいいお店ではないかと思う。
では、ごゆっくり。
国道18号沿い、軽井沢を背にして左側にお店がある。
見落としやすいので要注意。
店内は薪ストーブが所狭しと展示されている。
どうだ!といわない淡々としたディスプレィが、親しみやすさを感じさせる。
また、店内に入ってもこちらから問い合わせするまで、話しかけてこない。
ゆっくりと薪ストーブの世界に浸ることができる。
当日も「クマ系」らしき二人連れが、あれやこれやと品定めしていた。
あこがれのクッキングストーブ。ハートランド社製オーバル。
ここには、4〜5台のオーバルが展示してあり、熱源が薪だけではなくガスのものも展示してあった。
やはり、生涯で一度は使ってみたい淑女である。
クッキングストーブはハートランド社だけではなく、いろいろ展示してある。
10代以上はあっただろうか。
この写真のものはヘルゴン社(スペイン)のヴィーナスというもの。
昔のたんすのようにいい雰囲気が漂っていた。
炉ぼうきとちりとり。
薪ストーブ周りの雑貨もかなりたくさん販売している。
その他、メンテナンス用品も販売。
写真左は耐熱ガスケット、右は薪ストーブ用ガラスクリーナー。
やはり、薪ストーブ使いは、一度はこの店に行かなければなるまい。
当日、購入した品々。
左下、薪割用くさび。これが無くて、木のくさびを使ってまき割をしていたが、やっと遭遇したのでゲット!
左上、ガラスクリーナー。今までは、火を見ることをしなかったのだが、薪ストーブ部屋(玄関)が、事務所の打ち合わせスペースとなったので、きれいにガラス掃除をするために購入。
真ん中、マグカップたて。薪ストーブ脇に常設の予定。
右側ふたつ、ハートランド社製、マグカップとコースター。オーバルが刷り込まれていて、どうしても欲しくなったので、交渉してゲット!
このくさびは、優れもの。
よく見るとねじれている。
薪に食い込むにつれて、割れ目が広がるようになっている。
また、食い込んでくさびがとれなくなることもふぜぐようだ。
日曜祭日は、13:00から営業。
少し早くつきすぎたひとは、軽井沢方面へ向かい、右側にある「追分そば茶屋」でそばを楽しんでみてください。
軽井沢の中でも特に美味しいお店のひとつです。
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