クマコラム
20000511

「四人囃子」「外道」「フリー」と聞いて、ピンと来る人はよっぽどの人だろう。

葉山にある唯一いい感じの居酒屋で久しぶりにグランドファンク、サンタナ、ドゥービーを堪能した。
焼酎の肴としては、まことにいいもんだった。
久しぶりに中学、高校時代に戻り、ロック談義に花が咲いた。
1970年代、管理されていない荒削りのロックは、ロックの基本スピリッツにあふれていた。

その当時の多くのギター少年たちは、ジミヘンやジェフベックに陶酔し、ペイジやクラプトンをまねていた。
そんな中で、ビートルズの青から入った私は、今ひとつそれらに乗り切れずにいた。
ビートルズの青と言えば、ロックのなかでも、ビートが利いたロックンロールが多かった。
私の場合どちらかといえば、ギターの泣きよりは、熱く燃えるビートが好きだった。

ムード歌謡的なサンタナやクラプトンは今ひとつだった。
それよりも、仮装行列はたまた大道芸人的なキッスが好きだった。
特にパンチの効いたドラムスと当時では少なくなっていた切れのいいベースが好きだった。
エアロスミスか、キッスかと聞かれれば、もちろんキッス!と今でも思っている。

久しぶりにフリーの「オール・ライト・ナウ」(1971年のライブ版)を聞いた。
シンプルなドラムスにギブソン系のコードワークが絡み合う。
これ以上シンプルなスタイルはない。
それにポール・ロジャースの独特なコブシまわしの叫びがからみついてくる。
かっこいいのだ!

ほぼ、30年ぶりに、はじめてアルバムのライナーノーツを読んだ。
このライブの時は、もう契約されているライブをただこなしているだけで、グループの4人は全く口を利かなくなっていたそうだ。
管理されることへの不満をライブにぶつけていたらしい。
荒々しい気持ちの入ったライブの源は、やはりロックの基本スピリッツ「自由」への扉をたたくことだったようだ。

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