1,最下階に置く
〜薪ストーブは、実用的な暖房器具なので建物の一番下の階に
設置したい。癒しの効果もあるので、一番長くいる部屋に
置きたいところだが、それが最下階でなければ、実用性を
優先して、炎を見る癒しの効果よりも暖房器具としての
実用性を優先するべきである。
都市型住居では、2階居間とする場合が多く、そんなときは
薪ストーブを優先し、1階居間案を検討する。
2,土足で出入りできる場所に置く
〜一日に何度か、薪を足すことになるので、薪置き場から
薪を持って来る際に動線上に木くずなどをこぼすので
掃除がしやすいと日々の生活が楽である。
また、両手に薪を抱えなければならないこともあり、
その際、いちいち靴(場合によっては長靴)を脱ぐ手間が
はぶける。
プラン的に憩える土間空間が確保できれば、理想的。
3,薪置き場とストーブは近いほど楽チン
〜薪置き場は、外にあるために、寒いときに外に出て
いくのが、めんどくさくなりがち。
また、そこまでの間は、屋根がかかっている方が
とっても便利。
薪ストーブの周りに2〜3日ぶん程度の薪を置く
スペースがあれば、理想的。
4,吹き抜けの下には置かない
〜薪ストーブの熱を家の中全体に行き渡らせるためには、
吹き抜けの下に置かないこと。
できるだけ吹き抜けから離れたところに置き、
設置階があったまってから、吹き抜けを通じて
上階に熱がいくようにする。
そうしないと設置階がいつまで経っても暖かく
ならないのだ。
5,給気口を必ず設ける
〜結構、みおとされがちな重要ポイント。
薪ストーブの周辺に外気を取り込む給気口を設置すること。
煙突から勢い良く煙が出ていくということは、
勢い良くどこからか空気が入ってくるということ。
給気口がないとあらゆる隙間から空気を引っぱってきてしまい
膜ストーブに向いている側は暖かいが、背中が寒いということ
になってしまうのだ。
また、気密性が高い場合、煙突から煙が出ていかず、
室内に煙が逆流してくることもある。
できるだけ、煙突の口径に近い、開閉式の給気口を
設けるようにしたい。
外壁側に設置する場合は、壁に穴を開ければよいが、
部屋の中央に設置する場合は、床下などにそのための
配管をするなどして、外気の流入を促進するようにすること。
ただ、このときストーブの真下あたりに給気口を
つくること。もし、空気動線に人がいるような状況だと
そこは、寒い場所になってしまうので注意。
まだまだ細かい点はあるものの、大きな私の基準です。
また、すまいを構築していく上で「薪ストーブ」以外に優先しなければならないことが多々あります。
上記は理想ですが、それぞれの優先順位を熟考して計画していくことが大切です。
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