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建て主との出会いは『生き活き素材フェア』というイベントだった。
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このイベントは、1999年夏、神奈川県藤沢市湘南台にある成幸建設(株)と当社の共催のもと「これからのすまいづくりを素材から考える」というテーマで3ヶ月ほど開催された。
アトピーに苦しむ娘さんのために、自然素材を勉強したいとのこと。
その段階ではすまいを建てる土地とまだ出会っておらず、土地探しからお手伝いさせて頂く。
それから約1年半後、赤い糸で結ばれた土地に出会い計画がスタートした。


建築地は、落ち着いた住宅街に立地する。
しかし、北西の角に4.1M接道するのみで、四方住宅に囲まれている厳しい条件の敷地である。
施主は、その土地で明るく落ち着いた、清々しい暮らしを望んだ。
通常のやりかたでは、明るく風通しのいい暮らしは望めそうもなかった。

十数プランをつくって検討したが、なかなか良い解決案が見つからない。
試行錯誤を重ねているうちに、空に注目することに気が付いた。
どんな厳しい条件の敷地でも「空は全ての土地に平等にある」のだ。
外に開くことはせず、清々しく、大らかで、ふくらみのある内部空間を目指した。

整然と並ぶ20本の通し柱は、大らかでふくらみのある無柱空間を成立させている。
畳4枚分の大天窓からは、明るく清々しい陽光がふりそそぐ。
水袋を利用し深夜電力で蓄熱する床暖房は、均質な温度湿度をコントロールしている。
屋根の大海原越しに富士山、江ノ島を望む屋上は、密集した住宅地で自然と戯れる癒しの空間として機能する。
施主との大格闘の末の解決案は、大きな可能性を秘めながら、無事に船出した。


■ 物件概要

設計  :(株)生活空間研究所 一級建築士事務所 佐山希人 鈴木香住
構造  :地上2階木造軸組工法(簡易ラーメン構造+壁式構造)
設計期間:2001.01〜2001.07 
施工期間:2001.07〜2001.12
施工  :自分ノ家工房 高橋暢

■ デザインコンセプト

『空はみんなのもの』

● このすまいの特徴

大天窓、木質系簡易ラーメン構造屋上木造打ちっ放しシュリンクス船舶用照明丸太庇、付け庇、深夜電力利用蓄熱式床暖房深夜電力利用蓄熱暖房器


▼ 簡易ラーメン構造による無柱空間

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▼ リビングダイニングキッチン:すべてがワンルーム

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▼ タタミスペースもリビングと一体に

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▼ 都合に合わせてワンルームを建具で仕切る

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▼ 住宅密集地でも光が降り注ぐ

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▼ 冬の暖房効率をあげる仕掛け

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▼ 吹き抜けは、光と風の通り道+家族の気配をつなぐ大動脈

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▼ 住宅密集地での癒しの空間。大天窓のメンテナンスに活躍

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▼ シンプルで飾らないファサード

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▼ 楚々としてなつかしいたたずまい

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▼ 深夜電力利用蓄熱式床暖房を仕込む

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