計画地の状況がわかる資料が、FAXで届いた。
それと建て主夫婦2人と我々2人、合計4人だけの小さな小さなML(メーリングリスト)も開設した。
FAXで送ってもらった資料を前にMLでの会議が始まった。
ML開設当日は、挨拶程度で終わったものの、その後3日ぐらいで30以上もスレッドが重なっていった。
そのMLを読み返していると、この時点ではまだまだ夢の話しのようである。
土地との出逢いは、半年以上前になるらしいが、まだまだ本腰が入っていないようだった。
愛する犬たちとの幸せな暮らしを実現するために広い敷地を、人里離れた場所に求めてはいるけれど、果たしてそこでの生活がどのようなものになるか見当がつかない。
しかし、今の生活では、愛犬たちも家人達も息苦しい。
何とかならないものかという、ジレンマのなかで、アクセルを踏んではブレーキを踏むという暗中模索の状態だったようだ。
その土地を買うかどうかの決め手は、人それぞれである。
結婚相手を選ぶ価値観は人それぞれであるように、土地も同じである。
しかし、一目惚れであっても、したたかに調査しておくことは大切なことでもある。
そのあたりの調査を建て主本人に依頼した。
近くであれば、それらも含めて、我々がすることであるが、建て主にもできることなのである。
/////以下MLより、依頼内容の抜粋//////
敷地の上の方にキャンプ場があると聞きましたが、
そこのかたも含めて、土地の周辺のかたから、
いろいろ情報を入手するのがいいと思います。
いろいろというのは、気が付く限りもろもろです。
・土地が持っている自然特性
冬はとんでもなく寒い、
北風の通り道になっている、
大雨が降ると道が滝のようになる、
昔、山崩れがあった、
地下水は美味しいか?などなど。
古くから住んでいる人(おじいちゃんとか)に、
世間話的にさりげなくお話を聞いてみるのがいいと思います。
・周辺地域の将来情報
将来的に近所に迷惑施設(ゴミ焼却場、
火葬場、産業廃棄処理場などなど)ができるとか、
建設会社が持っている土捨て場用地があるとか、などなど。
これらは、町役場の企画調整課に行って町の将来計画を
聞いてみるといいでしょう。
担当窓口が違えば、そこでどこに行けばいいか聞くと
教えてもらえます。
・地域住民情報
近所にその筋の人が居るともめることもあります。
土地が売れない原因の一つにとなりの住人が、
やっかいな人だったりというのが、結構あります。
そんな目で、近所を見てみる必要もあります。
工事車両が通りそうな道沿いは、入念にチェックです。
・その他
TVの映り具合とか、インターネットの都合とか、
その町の福祉状況とか、土地を購入する前に
ひととおりチェックしておいたほうがいいでしょう。
また、地番の名称に「大字不入道」とありますが、
地名の由来はどこからなのでしょうかね?
結構、地番の大字以降の名称は、その土地状況を
表していることがあります。
「大字日影」なんてところは暗く陰湿だったりします。
////////////////////////////
このようにして、「那珂川町。木・風・不入道愛犬牧場」が混沌とした中で滑り出していった。
▼ コメントする