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2003年の暮れ、工務店から設計および設計監理を依頼される。
折衝中のお客様が設計事務所との共同作業を望まれたらしい。
ちょうど時期的に山が伐り旬を迎えており南足柄の山へお誘いする。
2回目は山でお会いした。
プランも何もないまま、良さそうな木を伐り倒した。
しょうがないのである。
伐り旬を逃すと一年先になる。

伐り倒した杉の大木をイメージしながらプランを練り上げた。
計画地は、相模湾を望む傾斜地で眺望は絶好だ。
1階よりも、2階の眺望がすこぶる良い。
当初、2階リビングは敬遠された。
しかし、当地の特長を最大限生かすためには2階にリビングを上げるしかない。
傾斜地に立つツリーハウスをイメージしたのだ。
一日で一番長くいる場所がもっとも心地よい場所であってほしい。
この計画地を見たときから、眺望がすべての計画を決めると確信していた。


■ 物件概要

設計  :(株)生活空間研究所 一級建築士事務所 佐山希人 鈴木香住
構造  :地上2階木造軸組構造
設計期間:2003.12〜2004.05 
施工期間:2004.06〜2004.12
施工  :自分ノ家工房 江藤浩光

● デザインコンセプト

『パノラマリビング』

● このすまいの特徴

パノラマリビング、近くの山の木を使おうダイレクトゲイン船舶用照明丸太庇オール電化住宅深夜電力利用蓄熱暖房器
ピロティ、よしず天井、防犯造作格子


▼ 2階リビング。眺望抜群の心地よい空間

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▼ 東南に開けた開口部からたっぷりとダイレクトゲインが期待できる

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▼ 2階リビングにもかかわらず勾配天井で伸びやかな空間が広がる

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▼ ダイナミックに広がるベランダデッキ

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▼ シンプルなツリーハウス

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● プロセス・ドキュメント


▼ 南足柄の山に入る

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▼ 木が決まり、家族で御神酒を捧げる

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▼ どすんと倒れる音を記憶に刻んでほしい

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▼ 建て主と山に入るのは木を伐り出すためではない。すまいづくりのプロセスに参加してほしいからだ

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▼ 山のにおい、風の音、木漏れ陽、体で覚えておいてほしい

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▼ 地鎮祭を迎える。土地の神々に降りてきてもらい工事の挨拶をする

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▼ 紙吹雪と共に土地を清める

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▼ 無事に工事が終わりますように

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