2002年の夏、当社の web site を見てメールをいただく。
それがご縁でお会いした。
娘さんが、極度のアトピー。
都内から茅ヶ崎に越してきたけど、おさまらない。
ネット探索中に我々に目が止まったとのこと。
娘さんにやさしいすまいを造りたい。
切実だった。
中古住宅でも、更地でも、とにかくアトピーをなおしてあげたい。
それが、私たちにアクセスしてきた理由だった。
2003年春、『鎌倉。木・風・大黒柱のある家』のオープンハウスにお越しいただいた。
すでに葉山に引っ越してきているという。
住みながら、娘さんにふさわしい土地を探していた。
真剣だった。
土地との出会いがあったら、プロの目で見に行きますよと伝えておいた。
夏に出会いがありましたとメールが入る。
見に行くと至極マニアックな土地。
『海一望、山のヨコ。車は当然入らない』。
「覚悟はできているのだろうか」との想いからやんわりと思いとどまるように勧める。
しばらくたって、その土地の価格が下がりましたとのメール。
あきらめきれないらしい。
それならばと、さらなる指し値を要求するようにアドバイス。
結果、当初よりもかなり下がった金額で交渉成立してしまう。
■ 物件概要 |
設計 :(株)生活空間研究所 一級建築士事務所 佐山希人 鈴木香住
構造 :地上2階木造軸組構造
設計期間:2004.01〜2004.07
施工期間:2004.08〜2004.12
施工 :山洋工業(株) 土橋明
● デザインコンセプト |
『葉山の海・空は私のもの』
● このすまいの特徴 |
パノラマリビング、スカイデッキ、船舶用照明、薪ストーブ(煙突の仕込みまで)、目隠しの千本格子、使える床下収納
▼ スカイデッキ。海空と一体になる |
▼ 千本格子で外でもなく中でもないあいまい空間に。空と海とのボーダー空間 |
▼ 2階リビングダイニングキッチンは空に向かうコックピット |
▼ 夜明けの風景。朝日が飛び込んでくる。 |
▼ 空中バブルバス。楽しむ勇気が必要だ |
▼ 1階にも空が飛び込んでくる |
▼ 中2階は"使える"2階床下収納 |
▼ 無限の可能性を感じるボリュームある空間 |
▼ 緑に埋まる山のヨコ |
▼ 見上げるデザインに気を配る |
▼ パワフルな娘さんにふさわしいすまいが完成する |
● プロセス・ドキュメント |
▼ 幾多のハードルを乗り越えいよいよランディングする |
▼ 着工の始まりは鍬(くわ)入れの儀から |
▼ 娘さんのために家族が一丸となる |
▼ 関係者全員、気持ちを一つにして取りかかる |
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