梅雨の合間に、夏の日差しがさすようになってきました。
今年の夏もかなり暑そうですね。
酷暑や、大型台風など、地球温暖化による異常気象が問題になっていますが、これからは異常ではなく毎年起こりうる自然事象として覚悟しなければならないでしょう。

暑い町中を歩いていても、街路樹や大きな庭木の影に入ったとき、他の場所とは違うひんやりとした空気を感じたことがあると思います。
これは、木陰が直射日光を遮ってくれることもありますが、木の幹、枝、葉に含まれている水分が蒸発する蒸散作用によるものです。この水が水蒸気になって蒸発するときに周りの熱を奪って冷やしてくれるのです。打ち水や、夕立ちと同じ効能です。

この、植物による蒸散作用を建築にとりいれる方法があります。
植樹、壁面緑化、屋上緑化などの方法ですが、もっと手軽に取り入れる方法が、窓のそばに植物を植えることです。
この方法はいま、「緑のカーテン」という名前がついているそうです。
恒常的に設置するならば、冬に落葉するツル植物を使えばいいと思います。ただ、夏の間だけ短期間に生い茂らせるなら一年草のほうが簡単ですね。
ツタなどは、壁に根がついて、汚れるので難しいかもしれません。

私信 TOLA様へ
そんなわけで、天窓に緑のスクリーンをつくってみるのはどうでしょう
日遮ネットの上に農業用のネットを張って、アサガオなどしげらせれば、蒸散効果が期待できるし、下から見上げるとおもしろいんじゃないかなあと思います。

緑のカーテンキャンペーン

おまけ 先日苗屋さんでみかけたのですが、「甲子園のツタ」というのが売られていました。
あの、球場を覆っているツタです。
生命力が強そうですね〜
参考

▼ コメント(9)

こんばんわ。

緑のカーテン作戦ですね。
いいかもしれません。
と言うのも、YRの部屋はとても涼しい風が吹き込みます。
なぜだろう?と考えていたのですが、どうやらあの小さな庭に植えた木や草が育ち始めたことが影響しているようなのです。
小さいながらも、けっこうしっかりした木陰ができているのです。

明日、さっそくホームセンターに出向いて、アサガオの苗と農業用ネットを物色してみます。

アドバイス、感謝します。

ぜひ、試してみてください〜
うちも、山側からくる風がかなり冷たくていいです。
ごろんが別アイディアをファックスで送ったようです。
いろいろやってみてください。
うちも試行錯誤してます。
窓をあければ涼しいけれど、ムカデが怖いんですよねー・・
先日も、洗濯物にまぎれたミニを発見。
ムカデセンサーがすごい発達してます。

ひんやり空気の結界は実生活からよくわかります。
丁度我が家が民家と森の境界で、敷地内に入ったとたんひんやりとした空気に変わるのが実感できます。

地元の人は、手間が掛かるものは排除するようです。
落ち葉の始末に困る落葉樹などの木は伐採してしょぼくれた庭木を植える。庭の草は根っこごと引き抜きアスファルト舗装や砂を敷き詰める。
都会の人が自然を求めるのと逆のベクトルなんですが、観察しながら散歩すると面白いですね。

甲子園のツタですか^^;
青大将がどっさりいるらしいですよ。
なんだか、いっしょにくっついてきたらどうしようとか、思っちゃいました。

うにゃさん

勝手に発展してしまった欧米諸国が環境問題に取り組み、これから発展しようとしている国に対して、それはいかんという。それと同じ。
都会では、建物の余白に雑草が生えないように防草シートをしいて砂利を敷く。そして、都合が良い部分だけに緑を支配する。
でも、それで良いと思いますよ。日本が古来からやってきた自然とのつきあい方ですもの。自然を支配しようとしても結局できないですからねぇ。それをなんとかコントロールしようというのが、建築の仕事。地球がおかしくなっているぞ!って言っている自分もやっぱり車を乗り続けているし、矛盾のなかで生きているんですねえ。これが。困ったことに。
それをわかっていてやる。わからないでやってるととんでもないことになる。自然の中で遊ぶのも、建築で自然を支配しようとするためのヒントをくれるから楽しいし、有意義でもあるんですよね。

塾長さん

アオダイショウがいるってことは、えさがあるってこと。すばらしいですねえ甲子園。今の都会のすまいにヘビが住んでいる家ってありませんよねえ。ある意味とても貧しいことだとも思います。おそらく神なんかもそんな家には寄りつかないかも。やおよろずの神にも見捨てられないようにしないと。困ったときの神頼みもできませんから〜。

TOLAさまへ

今年も大型台風はくるかもしれないので、鉢の固定よろしくお願いします。
遮光カーテンごしに、生やしても下からは見えないんじゃないか、とごろんよりつっこみありました。
葉がしげれば、シルエットはみえます・・よねぇ・・

うにゃさま

農家では落ち葉は堆肥などに利用し、風をさえぎり、という働きがあったと思うのですが、その目的がなくなると木自体邪魔になるのでしょう。
この、3,40年で一気に都市化がすすんだし、温暖化も目に見えて問題になったから、また緑化へ揺りもどしていくんでしょうね
こどもの頃は、「いずれ氷河期がくるかも」というのがよく科学雑誌などにでていたのだけれど。
私も田舎に帰れば、田んぼ、畑、山、広い平屋・・てのがそろっているわけですが、そこまで自然とか地域社会とかかわっていく覚悟はできておりません。
これは田舎ものだからこそ、腰がひけるというか・・
いろいろ大変なのよ(^^;)

塾長さま

アオダイショウ、上から落ちてこなければOKですよ(^^;)
売っているのはポットに入った苗ですから、青虫ぐらいしか隠れられないです。安心してご購入ください。
一度茂れば、今度は排除できないでしょうから、手入れの行き届く範囲でつくらないと大変でしょうね

別の物件で、なんとか緑を広範囲に安価で茂らせられないか検討中なので、バイタリティのある植物選定中なのです。

木陰が涼しい理由ってそういうわけだったのですねー。
木陰のひんやり感、湯河原へ来て初めて気がつきましたよー。
藤沢の実家周辺はかなり都会なので木陰も灼熱地獄でしたw。
特に藤沢駅周辺はアスファルトの照り返しで最悪!

湯河原でエアコンのいらない理由はやはり緑が多い事も理由の一つなんですねー。
今日も暑いけど、一階のパソコンルームはとても快適!
風がとてもひんやりするのですよー。

電車にのっていても、駅ごとに温度が下がっていくのがわかりますねー
都会(に限らないのだろうけど)の打ち水大作戦
http://www.uchimizu.jp/
も、同じ効果を期待してるんですよね
ビルなどを冷却するのに、南面の壁に水を流し続ける方法もあります。
でも、緑であれば、持続効果があるのに。
以前通っていた秋葉原は、本当に街路樹さえも、ひからびたようなのしかなくて、つらかったです〜

本日NHKで緑のカーテン等の猛暑対策が紹介されるそうです。(昨年の再放送)
水、緑、風、を使うようですね。
http://www.nhk.or.jp/gokinjo/

[S][文]難問解決!ご近所の底力
2005年7月28日 21:15〜21:58 NHK総合
「暑さ吹き飛ばせ」
クーラー使わず涼風▽打ち水に極意▽日本屈指暑い町その後[出]清水圭 [出]松居直美 [出]テイク2 [司]堀尾正明 
難問解決!ご近所の底力◇夏の猛暑を快適に過ごす方法を、昨年紹介した方法を交え再構成して紹介する。上手に気温を下げる打ち水や植物を使って室内を快適にする方法など省エネはもちろんのこと、近所ぐるみで猛暑を乗り切る妙案を紹介。昨年8月に登場した群馬県館林市は、それらの妙案を採用した。「緑のカーテンコンテスト」や商店街合同の「大打ち水」など、町ぐるみで暑さ対策に乗り出した姿を伝える。

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