■ みんなの家

今日、みんなの家が完成した。

依頼主である建て主の家。
その建て主がかわいがっているわんこの家。

家ができあがるまでにかかわった人たちの家。
地質調査をした人。
モミジを移植した人。そのモミジを受け継いだ人。
工事のためにとなりの空き地を快く貸してくれた人。
それまで４０年以上家族を見守った旧すまいを丁寧に解体した人。
工事をするために仮設水道を引いた人。
工事の安全祈願と建て主の益々の発展を祈祷してくれた神主さん。
今後５０年以上は家を支えてくれる基礎をつくった人。
遠い九州で昨年１２月２０日に新月の木を切ってくれた人。
上棟時、高圧電線とクレーン車の様子を見ていてくれた東電の人。
上棟時、応援に来てくれた大工さん達、遠くは高知の人。
上棟以降、担当大工として持てる技術を最大限発揮してくれた若手二人の大工さん。
わんこに噛まれながらも嫌な顔をせずに頑張ってくれた速見さん。
難しい電気工事を難なくこなしてくれた電気屋しょうちゃん。
なんどもなんどもサッシのフィルムを間違えた問屋さん。
私にだめ出しを喰らってやり直しした板金やさん。
暑いさなか最後の外構工事をやってくれた人。
最後のお化粧、プリーツスクリーンを出精で取り付けてくれた人。
工事のために迷惑をいっぱいこうむった近所の皆さん。
それらを全てのみ込んで、ノウハウと誠意を全開にしてくれた現場監督土橋さん。
みんな自分の仕事に責任とプライドがある方ばかりでとても良いプロジェクトでした。
みなさん、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

みなさんの力が結集して、みんなの家が完成しました。
建て主の用心棒である我々はとても心地よい疲れで身も心も充満しています。
もちろん、私たち佐山と鈴木の家でもありますので。

[2005.08.01 00:08]追記：建て主さんからのメール

こんばんは。

皆様のおかげで今日無事引渡しの日を迎えることができました。
ありがとうございました。

この数ヶ月間、現場に行くのが本当に楽しかったです。
初めての家造りは工事の進行以上に色々な人たちとのふれあいの
日々がとても楽しかったので、迷惑かなと内心思いながらも
足は自然に現場に向いていたし、とても心地良い気持ちになれたのです。

疲れた日もひっそりとした現場で柱に触ったりしているとリフレッシュ
できたので木のぬくもりのせいなのかなと思ったものです。

本当に今日という日が待ち遠しかった！
でも、いざ今日が一日一日と近づくと、寂しい気持ちもあって…
今は複雑な気持ちです。
卒業式前の気持ちと似ていますね。
新しい家との暮らしの楽しみと慣れ親しんだ人たちとの
別れがきっとこんな気持ちにさせているだと思います。

佐山さん、香住さん、素敵な家を設計監理していただきありがとうございました。
土橋さん、わがまま甘え放題で色々お願いしました。そして、しっかりと監督し
ていただき、ありがとうございました。

上棟式が家の誕生日なら、今日は卒業式ですね。
これからもあの家の成長？をしっかりと見守っていてくださいね。
大事に大事に暮らしていきます。
でも、きっと、ＳＯＳも発信すると思うので、その時はよろしく
お願いします！！

今日は本当にありがとうございました。