マンション、ホテルなどの強度偽装問題で苦しむ生活者は出なかっただろう。
この問題は、構想する人、設計する人、つくる人が、それを買いそこに暮らす人の顔を見ない中で建築ができあがることに起因していると思う。また、それを買い暮らそうとしている人が、誰がどのような目的でそれをつくったのかの真意を知るすべがないことにも起因していると思う。
仮に日本が100人の村だったら、あいつは前からずるい奴だから気を付けよう、とか、みんなの前では良いこと言っているけど陰に回るとなにやっているかわからん、とかすぐにわかってしまうだろう。逆に、あの人は無口で金儲けは下手だけどやることはしっかりしているから大丈夫などという良い噂も99人全員がわかってしまうだろう。もっともそのうちの何人かの子供たちにはわからないだろうが。
これは都市生活の特徴である隣人にかかわらなくても生きていける決定的な弱点だろう。また、肥大してしまった全体に対する無責任分業社会の弊害だろう。各責任ある個人があらゆる全体が見えないために、知らないうちに個人の責任を放棄しているのだ。しかしながら、たった一人の責任放棄が全体をゆるがすことにつながるとにも気づかずに。
私のリンクしているサイト「ひっかかり」by坂本龍一から。
日本がもし100人の村だったら、
51人が女性で、
49人が男性です。
選挙権をもっている20歳以上の人は81人で、
19人はまだ選挙権がありません。
中学生のみなさんも この19人のなかに入ります。
選挙権をもっている人を100人とすると、
9月の選挙のまえに、
「かならず投票に行く」と言っていた人は78人でした。
でも、そのうちの10人は投票に行きませんでした。
じっさいに投票した人は68人です。
これでも、ずいぶんたくさんの人が投票したことになります。
にぎやかな選挙だったからでしょう。
おととし秋の選挙では、
投票した人は60人、
投票しなかった人は40人でした。
このとき
いちばんたくさん投票に行ったのは、65歳から69歳の人たちで、
7人のうち6人が投票し、
投票しなかった人はたったの1人です。
いちばん投票しなかったのは、20歳から24歳の人たちで、
6人のうち2人しか投票に行きませんでした。
これは大きな問題です。
なぜなら、選挙の結果は、
選挙権のないみなさんにもおおいに関係があるからです。
たとえば、日本という国には、借金がいっぱいあります。
いまの大人たちは、
「自分は借金を返したくない、
次の世代になんとかしてもらいたい」
と考えているかもしれません。
「そんなのいやだ」と言いたくても、
中学生のみなさんは、まだ言えません。
20歳から24歳の人びと、
みなさんのお兄さん、お姉さんは、
これから長い間、みなさんといっしょに生きていきます。
この国の借金は、いまの大人が返すのがいいのか、
それとも、自分たちが引き受けるのか。
そして将来、この国がどうなっていったらいいのか。
選挙権をもったばかりの若い人びとは、
まだ投票する権利のない人たちの代表として、
もっと年上の人たちよりも、
より真剣にそういうことを考える必要があります。
なのに、投票に行かない・・・
投票に行かなければ、
自分たちも、
弟や妹たちも、
たいへんなことになってしまうかもしれません。
3年生のみなさんは、
あと5年もすると選挙権をもちます。
自分たちだけでなく、
そのときの中学生の運命も握るのです。
どうかみなさん、
選挙権をもったら、
投票に行ってください
きっとですよ。
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※参考:世界がもし100人の村だったら
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