デスク・ハードワークが続いている。朝マックに向かいひととおりメールチェック、ネット巡回。頭がハードワーク中なのでコメントもせず仕事に突入。何をやっているかというと、描いても描いても終わらない一軒の実施設計をやっているのだ。以前、一軒の家の設計は20坪の住宅でも70坪の住宅でも同じだろ?だから70坪の設計料をまけてよといわれたことがある。ところがどっこい実施図面段階では20坪の住宅と70坪のそれではやはり3.5倍以上の時間がかかる。思い入れがなければ機械的に済ませてしまえばよいが、「まてよ。それよりもこっちが良いだろう」と数ミリ単位で考えはじめるときりがなくなるのだ。でも、これが楽しい。まるでランニングハイだ。

このデザインの仕事には何回かの山場がある。デザインを依頼されてから始まるアイディアフラッシュ期間。依頼者が考えていることこちらがそれに対して考える期間だ。この期間に適正期間はない。数週間でまとめなければならないこともあれば、数年かかってまとめる場合もある。長ければよいというものではないがある程度アイディアを絞り出す期間は必要。この時期はあまりデスクワークはない。思いついた時に紙切れにアイディアを描きとめたり、居酒屋で思いついたり、音楽を浴びているときにひらめいたりと様々。しかし、このアイディアを頭の中で転がす時期が最も大切。普段の何気ない遊びや生活からヒントがにじみ出てくる。

次はそれを具体的に描き出す時期。依頼者に伝えるためにわかるようにアイディアを形にしていく。この段階では最終形はまだ見えてこない。自分でもどう転んでいくのかさっぱりわからない。かなり不安な想いが交錯する時期。でも、経験上最終的に形にならず困り果てたことはないので暗中模索を楽しんでゆく。光が見えないトンネルをもがきながら進んでいく。依頼者に提案した後も、落ち着くまで暗中模索を繰り返す。依頼者の希望、私の方針、予算が合致するまで暗中模索。ばらばらだった3要素が少しずつ歩み寄り交わり出すと光が見えてくる。かすかな光が見えてくるとあとはぐりぐりその光に向かって突き進むだけ。突き進んだ先は明るい世界が待っている。

トンネルを抜けると一気にその3要素を実際に工事ができるようなレベルまで図面化してゆく。1月末から始まったここ3週間ほど、あるプロジェクトがその時期に来ているのでハード・デスクワークな日々が続いている。同時進行しているプロジェクトはたまたま第一段階のアイディアフラッシュ時期。それらのアイディアフラッシュも楽しみながら、マックに情報を落とし込む作業が続いている。一段落したら、表参道ヒルズを体感してきたい。東京駅の前川国男建築展も。今週末には行けるだろうか。

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