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2006年3月28日 朝日新聞 文化総合面
『ロックに終わりはないーローリングストーンズ、インタビュー』からピックアップ。
創造を仕事にするものにとって響く言葉だ。

「曲は書けば書くほど発見が多くなる。過去の自作と競争しているわけではないが、デビュー作より、30枚目のアルバムを作る方が難しい。怠けてはいけないんだ。自分の作品をコピーすることになるから」(ミック・ジャガー:62歳)

「おれたちは、ロックンロール音楽が生まれたのと同じころから演奏をし続けてる。ロックンロールと人生をともにしてきたんた。今さら降りるなんてできないだろ」(キース・リチャード:62歳)

「古い音楽をよく聴きます。新しい音楽とは、すでに存在しているものの上に成り立っている。古いものにちょっとした跳躍があると、内部で大きな変化が生じる。敵陣突破出来る」(ミック)

「なぜ長く続けられたか?さあ。ビートルズは私たちよりずっと人気があって有名で比べられないプレッシャー下にあったと思う。昔の私たちは好きな音楽をコピーしていただけ。ただ、音楽にとって大事なことは、エネルギーであり興奮であり深い内的な感情だけど、あまり深刻に考えないこと、ユーモアでもあるんでしょうね。」(ミック)

「もしも強く感じる何かがあるなら、そこにしがみつくんだ。音楽を作りたい、ものを言いたい、人の気持ちを動かしたい、そう思っているなら、やり続けることだ。スターになりたい?テレビに出たい?そんなもの忘れちまえ」(キース)

「おれはアンテナ。座ってギターに触っていると『これからおれは曲を書くことになるな』ということがわかる。俺が創り出しているんじゃなくて、受け取ったものを中継しているだけなんだよ」(キース)

「ロックンロール音楽は簡単で、グループでやるともっと面白い。それだけだよ」(ミック)

「倦怠は、病気だよ」(キース)


はじめて彼らのライブを体感したのは16年ほど前。東京ドームのオープニングコンサート。ミックジャガーのライブ。3月。
次は、翌年のローリングストーンズ東京ドームライブ。これも3月。
今年のツアーも3月。ミックは『さくら』が好きなようだ。

ミックはステージせましと動きまわり跳びはね、あのでかい口でうたいまくる。エンターティナー。
それに比べ、キースはもくもくとステージの脇でギターをいじくっている。なんかゆっくり動く虫のようだなあと感じた。
それからもうすでに16年経過している。すっかり老け込んでいるのではないかと思っていた。が、インタビューを読んで、またエネルギーをもらう。しかし、さらりと言っているように聞こえるが同じことを40年近く続けるにはそうとうなエネルギーが必要だろう。過去の栄光に浸ることもせず。創造し続けている。すばらしい。そうありたい。

■ ローリングストーンズ・スペシャルサイト

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