アルバム『ベスト外道』のライナーノーツから一部抜粋

'73年10月シングル「にっぽん賛歌」でデビュー以来、全国各地でライブサーキットを展開、ぶっ飛びサーキット族とスケベな女の子達が熱狂乱舞する伝説的なライブの数々、着物・鳥居・万歳三唱を取り入れたジャパンオリエンテッドなステージパフォーマンスは海外でも評判となり、その人気が絶頂にあった'76年10月日比谷野音で突然電撃的に解散!
ベスト外道
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ソニーミュージックエンタテインメント 2003-07-24
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もう少しライナーノーツを見ると、1973年当時はフォーク全盛で「神田川」「心の旅」「ひこうき雲」が流行っていたとある。いまでは遠い遠い昔である。33年前だ。当時そうだったように何故か今も私の耳に取り憑いて離れない。同じ頃、レコードデビューしたバンドは、頭脳警察、キャロル、四人囃子、サディスティック・ミカ・バンド、村八分、はちみつぱい、ファニーカンパニーという。当時の日本のロック界を見ても本格的なハードロックバンドは外道だけだった。ギター、ベース、ドラムだけというシンプルな構成で、がんがん日本語でハードロックをやるバンドは他にはいなかった。和製ツェッペリン、和製グランドファンクか。


いまでも当時の音で現役なバンドはほとんどいない。キャロルの矢沢永吉もスピリットに片鱗があるも大人になっている。他はなかなか聴く機会もない。しかし、この外道はなんと2003年に30年前の楽曲をレコーディングし直していたではないか。びっくりした。さっそく2枚組のアナログ版『NφW』を仕入れ、針を落とした。知らない曲もあったので私にとってほとんど新譜だった。新しいレコードに針を落とし初めて聞く曲をワクワクしながら聴いた。この感触も30年ぶりだ。その新譜にはライナーノーツはなくまったくいろいろ想像しながら耳をそばだてた。アルバムタイトルそのまま、まるで今だ。おそらく団塊世代だろう熟年の彼らがはじき出す音は30年前のエネルギーがそのまま生きている。おそれいる。今でも十分通用すると思う。その後、外道のようなストレートでリフ勝負の和製ハードロックバンドなんて出なかった。すごいバンドだ。まったくはやりの本流に出てこないがしばらく目を離さないようにしたいなあ。


加納秀人公式ホームページ


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