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そろそろ梅雨入り。木部の再塗装を行う。GW開け頃からタイミングを狙っていた。今年は梅雨入り前の雨が多くなかなかできないでいた。

一般的な木部再塗装のタイミングは、「最初は1年目。それ以降は3年ごと」が通説。さっと、うわべをサンドペーパーでなでつけたあと、重ね塗りをする。どんどん塗り重なって水をはじいていくようになる。写真のベランダデッキは一昨年の暮れに造ったもの。1年半を過ぎようとしているので撥水能力はかなり落ちていた。このベランダデッキは2代目。1代目の寿命は約7年。まったく無塗装で外部にさらしておくと何年持つか知りたかった。材料はSPF(スプルス・パイン・ファーの混合材)、いわゆるツーバイ材だ。材料の価格的ランクは最低ライン。耐久性能も外部で野ざらし状態では最低ランク。7年を過ぎた頃から、3階ベランダデッキでもあり、なんとなく不安を感じ始める。見た目は全く朽ちていないのだが、落ちるときは一気に落ちるだろう。思い切って造りかえた。解体の様子を見ていると無塗装かつ防腐処理されていないSPFは微生物が繁殖していた。木口からミミズも入り込み朽ちかけているところが多かった。当初、無塗装の状態を選択したのは生体への配慮から。ペットも過敏であれば、デッキ床面の状態に反応する。外部に使う塗料は耐候性、耐蝕性を高めるために有害なものも多い。できるだけ無害な状態を選択した。それで耐久性を確認したのだ。

2代目は、材料をSPFからレッドシダーにグレードアップし、シッケンズ塗装とした。繰り返し、再塗装を施すことで耐久性はざっくり倍加すると思われる。約15年。手間と費用はかかるが造りかえるよりは断然費用は抑えられる。私が設計者として関わった建て主には「最初は1年目。それ以降は3年ごと」を伝えてある。できるだけそのルールに従うと出費が抑えられるだろう。大変だけど「ほおっておくと大変なことになりますよ。(笑」。ポイントはできるだけ初期の塗料と同じ材料で塗り重ねていくこと。

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