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2006.10.05(木)〜2006.10.24(火)新宿リビングデザインセンターで「OZONEハウジングコンシェルジュ2006ー自分らしい家づくりのすすめ方」が開催される。建築家の自邸を模型とパネルで公開するイベントだ。我々も参加。約十年ぶりに自邸の模型を造り出品。展示パネルでは多くを語っていないが、その設計主旨には今もデザインの根底を流れるコンセプトが息づいている。やはり、自邸。迷うことなく『ボルトを落としながら飛び続ける飛行船地球号』への想いは全開だ。時間が許すかたは是非足を運んで感想を!


『葉山。木・風・猫の家』出品概要】

●設計主旨とその後(パネル展示)

設計者とその両親の2世帯および犬猫との暮らしを支える生活空間である。

建築をつくることで地表の緑は失われる。失われた緑を屋根の上で再生させることを試みる。

愛猫を猫エイズで失った。猫を飼うなら外に出さないことを医者に勧められる。私が家にいながらにして自然を楽しむためのルーフガーデンは現在、新しく家族になった愛猫の生きる宇宙そのものになっている。

建築場所:神奈川県三浦郡葉山町
設計期間:1996年春〜1997年夏
工事期間:1997年春〜1997年冬
建築面積:65.02m2(19.70坪)
延床面積:156.53m2(47.43坪)

●教えてください!失敗談(パネル展示)

屋根に緑を載せることは簡単だ。10年前の新築当時は珍しかったが、現在ではポピュラーな建築アイテムになっている。技術的には難しくないこの建築手法もプランを誤るとやっかいだ。

我が家では、ルーフガーデンを2カ所しつらえた。3階のキッチンや囲炉裏端からいつでも見えるルーフガーデン。どこからも見えない3階屋根のルーフガーデン。

日常的に見えるところにある庭の様子は手に取るようにわかる。しかし、わざわざ見に行かないと様子がわからないところは荒れ放題。まめな家主には問題ない。そうでない場合はやっかいだ。

現在、3階屋根のルーフガーデンには勝手にススキが生えている。まめに手入れをすれば良いのだが、いつか強い根で全体を征服されてしまうのではないかと内心ヒヤヒヤしている。

(以上、出品パネルより抜粋)


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