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先週、『昔、男ありけり。「植草甚一 兵隊のオブジェ」』という番組がNHK BSハイビジョンで放送されることを知った。開高健や壇一雄も登場するらしい。私は、植草甚一に焦点が定まる。この番組はデジタル放送なので既存の有線では視聴できないらしい。葉山に来て以来、TVは有線。山が入り組んだ葉山はアンテナでは受信しにくいのでもっぱら有線。携帯も最近やっとFOMAが使えるようになった。いずれ来るデジタル放送も視野に入れ、有線のデジタル化を企てた。

ネットで申し込むとすぐに電話連絡があり、機器の交換だけで済むという。さっさと手続きを済ませる。JCOMが工事にやってくるのは植草甚一放映日に間に合う。機器の交換だけと聞いていたので私は家人にまかせて打ち合わせに出かけた。戻ると、外壁に点々とビスが打ち込まれ真っ白な有線がのたうち回っていた。チューナーの交換だけという電話での話と違うので詰問。『外壁にビスを打ち込むということは、あなたの体にビスを打ち込むというのと同じことですよ!そしたらあなたの体から血が出るでしょ!!』と。ぴんと来たので、他のやり方はあるだろと詰め寄るとあるらしい。一番簡単な方法で進めたらしい。すったもんだしたあと結局、既存の有線配線を使ってデジタル放送に切り替えることができたのだ。工事にやってきた若者二人には悪いが、落とし前をつけてもらうべく会社に連絡を取ってもらう。会社の出方はどうなるのか明日連絡が来るらしい。

とにもかくにも、今夜植草甚一のハイビジョン放送は見ることができた。この人、ジャズの評論家としてしか知っていなかったが、何故か人間的に惹かれるものがあった。早稲田の建築学科中退。というのもあったかもしれない。しかし、子供のような大人、我が道を行く男、いわるゆるダンディズムを闊歩していたようなお洒落な男に見えていたのだ。番組自体はその視点からは少しずれていて物足りなかったが、発見はあった。物静かだったらしい。ピンポイントでこだわったものへの執着心は並ではなかったらしく、だから世の中に出てきたのだろうと簡単に想像できる。ダンディズム=物静か=奥が深い。攻めてみたい領域だ。以前、オタク論でこのブログにも書いたことがあるが、とてもチャーミングな男性だ。私もそういう歳の重ね方をしてゆきたいと思う。明日外壁ビス打ち込みの件でJCOMの社長がやってくるという。ダンディに攻めてみたい。


●2007.02.13(火)

見てほしいと言われていた土地を2件見る。一つは横浜北部。幹線道路から一歩はいるとそこはのどかな畑。畑なのでイメージはよい。しかし、その地域固有の排気ガスなのか工場排気なのか、私にはぴんと来なかった。住まい手にとって利便性がすこぶる良いのだろう。生きてゆくためにそこを選択するのだろう。葉山に住んでいるとなかなかその辺がぴんと来ないのだ。二つめ。座間の高台。見晴らしがよい。我が家から見える逗子鎌倉の海とは違い大陸的な大らかさを感じる。天下を取った感じだ。その後、座間で打ち合わせ。車は近所のスーパー駐車場。ちょいとスーパーの価格調査。ヒレカツ用の豚肉がとても安い。100円/g。住みやすそうな感じ。葉山に帰る途中、うまいラーメンが食いたくなるが、葉山には無い。横横を途中下車してまで、時間を使うことはしたくなかったのでやむなく帰宅。


●2007.02.14(水)

とにかく風が強い。ニュースでは春一番とも。午後一、鎌倉へ。老朽化を盾に立ち退きを強いられているご夫婦の相談。第三者を入れての話し合いになっているらしく。今月末、公共機関の担当者が老朽具合を見聞に来るので、ご夫婦側に立った専門家(一級建築士)を入れた方が良いというプロ(弁護士)のアドバイスで我々が呼ばれた。お話を聞くと辛い。うまくまとまる方法がないものか。その辺はやはりその道のプロに任せる方が良いのだろう。我々はその第三者の見聞に立ち会い、ご夫婦にとって『専門用語でわからないことを並べ立てられて右往左往しないようにすることはできます』と。心強いですという言葉をもらい暴風の中葉山に戻る。暴風でもその建物の中にいるとまったく揺れも感じずに話ができたことが印象的。夕方、横須賀へ買い物に。昨日座間で見たヒレカツ用豚肉。同じような価格で売っていた。今、神奈川ではそんな感じなのか。そ。いえば。ハイオク132円/Lまで戻っている。先週、千葉で給油したときは127円/L。世の中はどんどん動いている。

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