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以前、設計中のお客様から「佐山さんちは航空写真で見ると、なんとなくぼや〜っとしてみえました」と言われた。屋上を緑化しているのでそのはずだ。『家が建つとそこにあった緑がなくなる。ヒートアイランドに風穴を開けるために一人でもいいからやろう』という設計者の試行錯誤だ。それはさておき、どうにもその航空写真とやらが気になっていたので検索。もう、みなさんは知っているだろうが、おもしろいものが出てきた。Google Earth。早速無料版をダウンロード。検索窓に我が家の住所を入れてみた。でてきた。やはり、ぼやけていて見えない。冒頭写真の右下コーナーにあるのがぼんやり我が家。前の畑と区別がつかない。

小学生入学時、父から地球儀を買ってもらった。それをくるくる回し、世界中をのぞき込んでいた。世界で一番高い山。長い川。一番多きい大陸。湖。父はいろんなことを教えてくれた。歴史には興味がないが地理は好きという私の個性はこの辺に原因があるかもしれない。Google Earthを手にした瞬間その当時の記憶がよみがえった。視点を上空へどんどん高度を上げてゆくと地球全体が見える。興味が尽きない。

サヴォア邸(コルビジェ)から10万Km上空

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◆サヴォア邸(コルビジェ)から10Km上空

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◆サヴォア邸(コルビジェ)から100m上空

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◆Tバックのような都市計画(ブラジリア

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このGoogle Earthを見ていて、実感することは個々の生活の営みが国を超えて地球全体に拡がるということだ。島国日本では海の外のことはなんとなく遠いよそのことにしか感じない。が、朝鮮半島や中国などはほんとうにすぐ隣であることがわかる。もう少し引くと地球はひとつなんだということもわかる。頭でわかっていることと実際に目にするとでは大違いだ。是非とも我が家の屋上緑化も地球環境維持に一役かってほしいと願う。

しかし、こんなに生の情報が世界中の誰もが手に入れられることはどうなんだろう。写真の元はNASAらしい。目をつけられたら最後、誰がどこで何をやっているか。全てを監視されてしまいそうである。人間の技術は地球平和に役立って欲しいものだ。

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