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昨年末、突如機能しなくなったiMacの助っ人でやってきたMacBookの様子が最近おかしかった。先週半ばから回復手続きを繰り返すも状況は悪くなるばかり。途中でデータを残したままの回復はあきらめ、ハードディスクをまっさらにしOSを再インストールすることに決心。しかし、これでほとんど元通りになるはずが、インストールの最後までたどり着けない。仕事専用に復活していたiMacでアップルにアクセス。マックのヨロズ相談全般を受け付けるapple Barが銀座にあった。早速予約を入れ他の用事と合わせて行く。appleのサイトで見ていた以上にそのBarはかっこよかった。久しぶりのおのぼりさんを痛感。アパレル雑貨の海外ブランドで占領されつつある銀座の真ん中にそのappleBarは異彩を放っていた。

店内デザインはモノトーン&less and more。素っ気ないといえばそう。しかし、そこの空間で際立つのは人の動き。空間は主張しないので人の存在感が大きい。素直にかっこいい。早速予約を入れていた旨を伝え、2階に通される。時間通りに「さやまさま」とアナウンスされカウンターに座る。症状を伝え我が相棒のMacBookを差し出し診断を受ける。さくさく診断。「ハードディスクを交換させてもらいます」「使い方の問題でしょうか?」「いや、初期不良でしょうね」「お客様はProCareにお入りいただいていないのでお預かりして一週間後に配送されるのでよろしいでしょうか?」「はああ...」(さくさく手続きをキーボードに向かって進めていく)「あの〜。そのプロケアに入っているとどうなるんですか?」「はい。24時間以内に修理をしてお返しすることができます。また、現在お持ちの3台までのマックの優先修理ができます」「今、入ることもできるのですか?」「はい。可能です。」「その際、明日受け取ることは可能ですか?」「交換部品があれば可能です」「調べてもらえますか?」「ハイ。(電話で交信)確認しましたら1台だけあるようですが、今おさえれば明日のお渡しは可能です」「(おお、上等な営業トーク!!とわかりつつ)はい。ではプロケアに入りますのでお願いします」1万円弱のプロケアは時間をお金で買うということだなあと思いながら、1週間分のロスに思いをはせて納得し店を後にした。

翌日、予定の朝一番に電話が鳴り無事修理は終了したと連絡がはいる。引き取りに行くと無償修理が3年間延長できる有料プログラムを勧められる。「今回は交換技術料1万円、ハードディスク5万円が無料でしたけどあと半年でこの保証は切れてしまいます。それを3年のばすことができますけどいかがですか?」私はにっこり笑って断りましたけど。これはいかがなものかと思う。私の仕事に置き換えると、設計料は10%ですけど、引き渡し後の私のアドバイスならびに施工会社との無償交渉を3年間やりますのであと1%設計料を上乗せしますか?ということだ。もともとマックは安いもんじゃないんだから、そのくらいの無償修理はやってほしい。路頭に迷うマックユーザーを救ってくれた昨日のapple Barはとてもかっこよく思えた。が。自分の製品不良をお客のお金で何とかしようとするappleの姿勢がイマイチかっこわるかったその日は空間もなんとなく素っ気なく見えた。やはり、そこの人間の対応によってどうにでも感じてしまう空間だったのだ。空間デザインは人の営みをサポートする存在。人の営み如何でどのようにでも変化する。そういう意味では、apple Barの空間デザインはうまくいっているのだろう。と思う。


●2007.06.18(月)

4月に軽トラの車検が切れて廃車にして以来、もんもんと次なる相棒を物色していた。いろんな意味で納得できる出物があったのヤフオクで落札。出品者は千葉富津。錯綜する設計業務の縫い目をかいくぐり引き取りの予定を探る。出品者はお金の都合があるのだろうか、引き取りは週末希望振り込みを先にと言う。それはないぜと思い、明日にでも現金引き換えに引き取りにいけるけどと打診。やはり現金を手にしたかったのか了承のメール。富津までのルートを検索。せっかくのプロセスだ楽しまない手はない。久里浜〜金谷のフェリーで旅気分を満喫することに。


●2007.06.19(火)

朝新聞配達前に起床。予定の仕事を終わらせてプチ旅の準備。お昼に久里浜に到着。往復のフェリー代を払うとアクアライン往復よりも断然安いのでそれを購入。往路は1台だが、復路は2台。大人二人。窓口のおにいちゃんが要領を得ない。問答の後、車往復+大人一人が賢い選択。帰りに1台分を買うことに。船に乗ると俄然旅気分。しかし、40分で房総半島に到着。そこから富津まで田舎道を走る。途中、マザー牧場でソフトクリームを食べようと寄り道するが、駐車場代+入場料を払わないとソフトクリームを食べることができないという営業方針にあえなく撃沈。さっさと富津に向かう。予定時間通りに到着し、我が5代目か6代目の軽トラ君を引き取り復路へ。金谷港にはフェリーが来ていた。あと3分ですとせかされながら復路1代分の切符を買い駆け込み乗船成功。約半日のプチ旅を終えて葉山に戻る。でも、まだ明るい。1年の中で一番昼が長い日を実感。


●2007.06.20(水)

基本計画から基本設計に移行している物件の調整。ここ数年あまり経験していないくらい同時進行の設計が多い。やっと、一抜けしてBigShelfの家が先月着工していた。9:00からJIOの検査予定。立ち会う予定ではなかったが、現場からSOS。現場に急行。3分。近い。JIOの検査担当者は30代(よく言って...)の女性。杭と基礎の緊結関係の考え方を知りたいという。白髪ひげの私の存在感があったのか(威圧感?)かなりあわてふためいていた。私は正論を吐く。女史。鉄筋が錯綜する基礎の中にボールペンを落としたようでないないと探していた。私がいち早く見つけ教える。プラスチックだからコンクリートの中に埋まってもだいじょうぶさ〜!と言って冗談を言うがかなりあわてていた。


●2007.06.21(木)

本格的にMacBookが言うことを聞かなくなる。昨年末に緊急相棒になって以来、OSの再インストールは3回目。やれやれと思い、appleのサイトを見ると、前回にはなかった無償修理対象の製品にMacBookがノミネートされていた。バッテリーの不具合、メディアのマウント不良など、intelMacの無償修理が告知されていた。私の場合、数台のマックを使い回しながら仕事をしているので、どれかに障害が発生してもネット環境は確保できる。だから回復の手だては可能だが、1台だけを相棒にしている場合はかなりダメージが大きいと思う。逆に言えば、複数台稼働していてはじめて業務利用に耐えると言うことだろう。しかし、よそからの攻撃でダウンする可能性はかなり低いのでその辺は恵まれているのだと思う。


●2007.06.22(金)

MacBookを持っていざ銀座へ。appleBarの予約時間16:45。葉山を14:30に出ればよいと思っていてバス停に向かう。バスは14:47ちと不安。車で行けば銀座まで1時間と読めるがバス&電車は時間が読めない。無事時間通り予定が進み、appleBarを出て次の予定へ。有楽町のガード下で予定を消化。私のサラリーマン時代の上司が還暦を迎える。それのお祝いの作戦会議。そのガード下の焼鳥屋。連れられていったのだが、女将さんが93歳。昭和22年の焼け野原からそこで焼鳥屋をやっているのだという。息子(推定年齢70歳)とふたりで切り盛りするその店の客の平均推定年齢39歳。飲み物だけを注文し、あとは焼き鳥のフルコース。というか出されるものをうまいうまいと言って食べるだけ。奥が深い。その日は、先輩の家に最終電車で行き、朝まで議論白熱。夫婦の問題は犬も食わないけど身につまされる。


●2007.06.23(土)

MacBookを銀座で引き取り一路葉山。横須賀線の中で新MacBookの初期設定。車ではそういうわけにはいかないだろう。体は車が楽だが、時間を有効にという点では電車も悪くない。しかし、そんなに急いでどこへゆく。時間を楽しむ余裕の方が生きる生身の人間にとって大切だろうな。あわてず騒がずじぶんの残り時間を大切に燃焼した方がいいだろう。私は今。46歳。80歳が寿命として、あと34年。ざっくり日数にすると34年×365日=12,410日。もう、残りの人生を数えることができるような年になってしまった。何が本望かしっかり考えたい。


●2007.06.24(日)

合い見積もりの最終コーナーの打ち合わせ座間へ。1社は6/18月曜日に提出済み。2社コンペの予定がもう一社加わり本日残り2社のプレゼン。午前中葉山を出てふとバックミラーを見るとパトカー。あわてて左車線にはいるもスピードガンを撃った後だったようだ。げんなり。予定通り打ち合わせを終え、帰りがけドラッグストアーに寄るとパーキングで接触。110番し、事故処理。交通違反は3年ぶり。接触事故はもう数十年ぶり。めったにないことが今日一日で2回も起こってしまった。やっぱり、急がず騒がずゆっくり周りを見て生きていかないとだめだなあと思い知らされた一日。

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