070917.jpg

~6月20日から建築確認・検査の手続きか?変わりました~
国土交通省住宅局建築指導課


一昨年11月に発覚した構造計算書偽装事件のような問題を二度と起こさないよう、昨年の通常国会において、「建築確認・検査の厳格化」を大きな柱とする建築基準法等の一部改正か?行われ、去る6月20日から施行されています。

建築確認・検査は、建築物の安全を確保するための重要な手続きて?、直接には、設計者や工事施工者の方々か?対応されるものと思われますか?、これらの手続きか?円滑に行われるためには、建築主の皆様の理解か?必要不可欠て?す。

1.建築確認・検査の厳格化の概要

(1)構造計算適合性判定制度の導入
高度な構造計算を行う建築物(一般的には一定の高さ以上等の建築物か?対象になりますか?、 比較的小規模な建築物て?も対象になる場合か?あります。)については、第三者機関による構造審 査(ヒ?アチェック)か?義務付けられました。

(2)審査期間の延長
構造計算適合性判定制度の導入等に伴い、建築確認の審査期間か?延長されました。(21日間 →35日間、ただし詳細な構造審査を要する場合には最大で70日間)

(3)指針に基つ?く厳格な審査の実施
従来、設計者のチェックか?不十分な設計図書て?あっても、審査段階て?の補正か?幅広く認めら れてきましたか?、軽微な不備を除き、設計図書に法令に適合しない箇所や不整合な箇所か?ある場合には、再申請を求めることとしました。また、設計内容の変更を行う場合には、軽微な変更を除き、当該部分の工事前に計画変更の確認を受けなけれは?なりませんか?、このことを徹底することとしました。

なお、建築確認・検査の手数料は、特定行政庁(自治体)や指定確認検査機関(民間)がそれぞれ定めるものですが、これらの安全確保を図るための措置に伴い、所要の見直しか?行われています。

2.建築主の皆様へのお願い

(1)設計条件や要求事項について、設計者と事前に綿密に打合せを行い、意匠・構造・設備の整合性のとれた設計図書により確認申請を行って下さい。

(2)設計図書の作成や確認申請の手続き(構造計算適合性判定の対象となる場合には、その手 続きも含みます。)に必要な期間を考慮して、て?きるた?け余裕のあるスケシ?ュールを設定して 下さい。

(3)設計内容の変更を行う場合は、軽微な変更を除き、計画変更の確認の手続きか?必要となり ますのて?、当初の建築確認申請の段階て?設計内容を十分に詰めておくとともに、設計内容の 変更を検討する場合は、工事のスケシ?ュールへの影響について十分に留意して下さい。


■ 日々雑感

日本は本当に豊かになっているのだろうか。そもそも豊かさとはなんなのだろうか。

私の大好きなテレビ番組に「家族に乾杯」がある。 鶴瓶とゲストが地方に行き地方の素人さんと何気ない会話をするという番組。何故、好きなのか。考えてみた。そこには、普通の生活があり、普通の時間が流れている。良い時間が流れている。私も幼いとき、普通の時間が流れていた。

サラリーマン時代。一部上場の企業に勤めていたとき、次の二部上場の企業に勤めていたとき。晩飯を家族と一緒に食わないのが当たり前だった。それが職業人として当たり前として受け入れなければならないことなのだと思っていた。それは豊かな日本、そして豊かな個人になるためのことなのかと黙って受け入れていた。そして、今はどうだろう。本当に豊かになっているだろうか。少なくとも私自身のことだけを見れば、独立して家族と過ごせる時間が膨大に増えとても良かったと思っている。

会社を辞め、独立し、自分の価値観で仕事を始めるようになり、15年経つ。先日、ある建て主候補の方と雑談。「スェーデンではある意味社会主義的な感じもありますが、個人の権利はきっちり守られています。たとえば、お医者さんが自分の子供が病気したときに病院を休んでも『それは仕方がない』と患者さんは待っていてくれる。」「短い夏の6月〜8月はバカンスで休みになる。その直前に癌が発覚しても夏休み中なので手術は受けられない。」患者も含めてみな、医者といえどもその人間としての個人を尊重しているらしいのだ。日本はどうだろうか。個人の権利を主張するあまり、相手に対しての思いやりは無くなっているのではないだろうか。今の日本は根本的に考え直さないとならないのではと思う。

思いやる心はビジネスでもプライベートでも同じ。相手がどう思っていようが「思いやる」気持ちが多くのことを豊かにするのではないだろうか。今年6/20の建築基準法大改正に至った姉歯事件も自分の仕事の先に「思いやる」気持ちがあれば起こりえなかったことだろう。姉歯自身の豊かさだけを追求したために起こってしまった事件。自分のことをさておき、相手のことを思いやる気持ちがちょっとでもあったなら。と思ってしまう。今日新聞に出ていた中学生の恐喝まがいの末自殺した事件も同じ。相手の立場に立って考えるということができないことによることなのだ。きっと、家族で晩飯を一緒に食わないようになったことが大きな原因ではなかろうかと思う。

日本人が豊かになるためには、国が建築基準法を厳しくするのでもなく、個人がお金をいっぱい持つことでもなく、「思いやり」をきちんと相手に施すことができるような日常を取り戻すことなのではないかと思う。忙しいと心を亡くす。仕事、家族、遊び。しっかりと個人の心を豊かにして、周りの人に思いやる気持ちをはぐくむことが必須なのではないか。家族みんなで飯を食う時間をもつことが日本が豊かになるための基礎になるのではないかと思えてしょうがない。

▼ コメントする

▼ サイト内検索                複数キーワードは半角スペースを挿入